AMIGA 1000 元箱外観
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■AMIGA 1000 (1999/09/12)
●1999年09月12日(日曜日) AMIGA 1000はJay Minerが設計したAMIGA シリーズ最初の製品で、滅多に見ることのできない超レア・アイテムである。しかも今回購入した製品は、元箱、MIDIインターフェス付きという至れり尽くせりのもの。物故パソコンマニアとして、これを購入せずしてどうする?といったアイテムだ。 このマシンは、1987年の夏に製造を中止している。コモドールのAMIGAシリーズには、500(2バージョン)、1000(3バージョン)、2000(3バージョン)2500(2バージョン)、および3000などが存在するが、この1000は記念すべきAMIGA最初の製品だ。日本には1986年01月に初めて輸入されたとのことである。今回購入した元箱付きセットは、トキオ貿易のWEBオークションで出展されていたのをゲットしたもので、落札価格は41,000円であった。この価格が高いか安いかは、相場がわからないので評価しようがない。
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AMIGA 1000 元箱裏側
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そのAMIGA 1000の元箱であるが、上記写真に示したように、箱の裏面までカラフルに印刷されており、非常に凝っている。箱の中は上下2段構造になっていて、上段にはキーボードやマウス、マニュアル等が格納され、下段には本体が格納されている。元箱側面には、昔販売されていた値札も残っており、$1295と記載されていた。この価格が発売当時の新品の価格なのか、それとも中古市場に出た時のものなのかは不明。
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AMIGA 1000本体正面
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AMIGA 1000本体裏面
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AMIGA 1000元箱側面に貼付されていたタグ。$1,295は発売当時の価格かどうかは不明。しかし、デッドストックという条件を考慮すると、おそらく当時の価格であろう。アメリカのCOMPUTER ROOMというショップで保存されていたもののようだ。
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AMIGA 1000本体正面は、向かって右側にフロッピーディスクドライブを配置した至ってシンプルな構成となっている。その他のスイッチ類は側面もしくは裏面に集中しており、正面から見るとまるで高野豆腐のような感じを受ける。
裏面には各種インターフェス用の様々なコネクタが所狭しと並んでいる。AMIGA 500の電源はACアダプタとして外部に分離されていたが、AMIGA 1000の電源は本体内部に内蔵されている。電源コードは本体裏面の奥まったところに接続するようになっている。 添付されてきたマニュアルによると、今回購入したAMIGA 1000は、1986年12月以降に出荷されたものらしい。AMIGA 1000の製造中止が1987年の夏頃のことであるから、モデル末期の製品と言えそうである。 以下に、AMIGA 1000のスペックを示す。
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CPU | Motorola MC68000(7.16MHz) |
Memory | 標準256Kbyte RAM(最大512Kまで拡張可能) |
Disk | 3.5 インチ 880KBフロッピーディスクドライブ |
Graphics | 320×200 dot 〜 640×400 dot |
Mouse | 2 ボタン 200counts/inch |
I/F | RS-232Cシリアル セントロニクス・パラレルコネクタ 外部ディスクI/Fコネクタ Mouse/GameI/Fコネクタ 拡張ゲームコントローラー用コネクタ キーボードコネクタ ステレオ音声出力 メモリーカートリッジ用I/Fコネクタ 外部拡張用I/Fコネクタ |
Monitor OUT | RGB、NTSC(コンポジットビデオ) |
電源 | 99 〜 121 Volt AC(54Hz 〜 66Hz) |
本体裏面に添付されていたシール
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本体側面にある拡張スロット
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AMIGA 1000背面には、シリアルナンバーを記載したシールが添付されている。このシールを見ると「Made in Japan」の記述が見える。ATARI社のパームトップパソコン、Portfolioもそうであったが、AMIGA 1000も日本製なのである。本体側面には、マウスを接続するコネクタと、外部拡張インターフェスが実装されている。外部拡張インターフェスは、プラスティックの蓋の中に入っている。形状はカードエッジコネクタそのものだ
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AMIGA 1000梱包内容
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AMIGA 1000のキーボード
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AMIGA 1000のマウス
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AMIGA 1000付属のMIDI I/Fユニット。怪しい・・・
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AMIGA 1000のマニュアル内部
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前述した通り、元箱は2段構造になっており、上段にはキーボードやらが格納されている。キーボードは若干汚れてはいるものの、程度は良好だ。添付ソフトにはWorkbench V1.3とKickstart V1.3のFDが入っていた。また、今回購入した製品には、MIDIインターフェスユニットが付属してくる。このユニットがまた怪しくて、試作品か何かのようだ。添付のフラットケーブルを介して、インターフェスユニットを本体に接続する。インターフェスユニットにはDINコネクタが2個実装されており、ここにMIDIの音源ユニットを接続する。インターフェスユニットは、外観を見るととてもメーカーの製品とは思えない。まるで試作品だ。
AMIGA 1000に添付してきた製品マニュアルは、1986年12月02日の日付けがあるREV.Dであった。長年倉庫に保管されていたようで、若干かび臭い。写真を多用した丁寧な作りのマニュアルであるが、印刷と紙の品質は悪い。 AMIGAシリーズは、どのモデルも互換性が高いので有名である。しかし、メガデモを走らせるには、やはりAMIGA 500でないとうまくいかないようだ。AMIGA 1000の基本的な構造は、その後継である500とほとんど同じなのであるが、実装メモリが標準で256KBしか無く、1MBのメモリを前提としているメガデモは再生させることができないのである。しかし、メガデモの中でもごく初期のものは少ないメモリ容量でも再生することが可能なので、今度トライしてみようと思う。
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