メータを取り外した500の運転席

■500のメーター分解掃除 (1999/08/30)

●1999年08月30日(月曜日)
 500のメーターの分解掃除を実施する。以前からスモールランプやヘッドライトの点灯不良に悩まされており、なかなか症状が改善されない。そこで、接触不良が起こりやすいところを徹底的に整備しようと考えた。今回はその第一弾としてスピードメーター回りの電気配線チェックを実施する。

 前から、スピードメーター裏側のハーネスコネクタに触ると、スモールが点いたり消えたりする現象が見受けられていた。従ってコネクタ部分に接触不良が生じている可能性が高い。500のスピードメータの外し方は、下記の手順の通り。なお、下記に示したものは、L-Typeのメータについて書かれている。

・フロントラゲッジを開けて、メーター裏側の白、赤2つのハーネスコネクタを取り外す。この時、コネクタのトップに印を付けておくと、挿入するとき上下が逆にならない。
・メーター裏側のスピードメーター用ケーブルを取り外す。ケーブルの接続部は、金属製のネジで固定されているため、先ずこのネジを緩めてからケーブルを引き抜く。
・ダッシュボードのメーター下側を見ると、左右に金属製のラッチが見える。このラッチをマイナスドライバーで押しながら、メーターブロック下側を引っ張ると、ラッチが外れる。左右のラッチを外し、メーター下側を引き出す
・最後に、メーター上部にあるプラスティック製の爪をダッシュパネルから外しメーターを分離する。

 注意することは、メーターを外す場合には、必ずメータ下側にあるラッチから外すことである。メーター上側を無理にこじあけようとすると、プラスティック製の爪が折れてしまう。


FIAT 500 LーTypeのスピードメータ表面

FIAT 500 LーTypeのスピードメータ裏面


 取り外したメーターの裏側を見ると、電球がソケットに入って取り付けられている。メーター裏側にはプリント基板の配線が剥き出しとなっており、各電球の接点は、この配線に直接接続されるような構成となっている。接点部分には被覆が全くないので、表面が錆てしまった場合には即、接触不良を起こしてしまう。コスト優先の設計といえるが、それにしてもおおらかな構造だ。


フロントラゲッジ内部から見た、メーター取り付け部分

 まず、全ての電球ソケットを外して、接触部分をエレクトロニック・クリーナーとCRC556を用いて磨き上げた。次に電球ソケットの接点と電球本体を掃除する。ハーネスコネクタ部分は、綿棒にクリーナーを染み込ませて、1端子ずつ掃除する。

 メーター裏側は非常に汚れており、プリントパターン上にはホコリが油で堆積しているような部分もあった。また角の方にはくもの巣もあったりして、いったいこんなメーターの裏側で何食ってたんだろうかと疑問に思ってしまう。清掃が終了したメーターは、取り外す時と逆の手順で組み込めば良い。スピードメーターケーブルには方向性があるので、奥まで差し込める位置を探して挿入する。

 掃除が終わってから、正常に動作するかどうかのテストを行ってみた。スモールランプは、確実に点灯するようになったが、まだメーターランプとロービーム時の右側ヘッドライトの点灯が不安定だ。接触不良の原因は、どうやらまだ他の部分にもありそうだ。時間をかけて調査するしかない。

 閑話休題。

 今日は近所の家で飼っている猫の写真を撮影した。自宅の向かい側の家では、猫を4匹も飼っている。名前はそれぞれ、「かずこ」「チッピ」「チータン」「アビオ」というそうだ。ちなみに「アビオ」というのは、アビシニア種の血が混じっているような毛並みの雑種であったので命名したそうである。このうち、「かずこ」ちゃんを撮影する。実はこの猫、飼い主は「チータン」と命名しているのであるが、情報が混乱して伝わり、我々は「かずこちゃん」だと信じてしまったのだ。いまさらチータンに変更することはできないし、第一、この顔つきと「かずこちゃん」という名前のアンバランスさが受けてしまったので、このままかずこちゃんと呼ぶことにした次第である。愛想はそれほどでもないが、一目見たら忘れられない容貌であることだけは確かだ。


かずこちゃん

チッピ

【2014年の追記】
500のD.I.Y.も、だんだんと深みにハマって行った頃である。電装系はやりだすとキリが無い。でも、こうやって自分でクルマを分解・清掃すると、仕組みが良く判って勉強になる。

近所の猫たちだが、その後いろいろな猫がやってきた。今現在も2匹飼っている。ここで掲載した「かずこちゃん」だが、随分と長生きをした。しかし、最後はちょっとボケが入ってしまったようで、「ニャ、ニャ、、、」と呟きながら近所を徘徊する姿が、涙を誘った。




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