本号の特集は、「PCI/Pentium解禁?-マザーボードの最新事情」であった。当時、自作PCマニアの関心を集めていたTritonチップセット搭載マザーボードについて、最新モデルの紹介とキーワードの詳細な解説が掲載された。筆者も以下の二種類のマザーボードについて製品概要を紹介した記事を執筆している。
これらのマザーボードは、いずれもNEC製PB-SRAM(Pipeline Burst SRAM)を搭載していたが、執筆当時は、PB-SRAMの品薄状態がようやく解消されようとしており、秋葉原などのショップでもTritonチップセット搭載のマザーボードを良く見かけるようになっていた。この時期、Micronなどの海外メーカーに加えて、NECや三菱電機、ソニーなどの国産半導体メーカーでもPB-SRAMの量産が開始され、Tritonチップセット搭載マザーボードの普及に一役買ったものだ。未だ日本の半導体メーカーが世界市場でそれなりの存在感を保っていた頃の話である。