波多 利朗の Funky Goods連載の第12回目。当時パームトップ廃人の間で人気のあったTIDALWAVE社製のME-386に様々な周辺機器を接続してみるという内容である。取り上げた周辺機器は下記の通り。
ME-386は、CPUに80386SXLV(20MHz)を搭載しパームトップパソコンとしては比較的パワフルなマシンである。視認性の高いCGAのディスプレイとタッチタイピング可能なサイズのキーボード、左右2基のPCMCIA Type-2スロット、標準コネクタ採用のシリアル・パラレルポートを搭載し、実用的で拡張性が高い製品と言える。IBM PC/ATアーキテクチャとの互換性も高く、日本語化や通信環境の構築も容易だった。この製品は、いろいろなメーカーにOEM供給されており、Mini NoteやPalm Book、PS-3000といった名称で販売されていた。
筆者はこのマシンを1994年の11月に秋葉原のAZ'TECで購入した。それまで利用していたIBM ThinkPad 220よりも軽量でバッテリーの持ちも良かったので、原稿作成用のマシンとして大いに活用したものだ。因みに購入時の価格は、マシン本体が約9万円、5MBのフラッシュメモリーカードが約4万円の合計約13万円だったと記憶している。
本誌の特集記事は、検証「MPEG再生ボード」、第二特集は、マルチOS環境の構築であった。本号には筆者による「アキバのジャンク屋巡り-その"歩き方"大公開」も掲載されている。