波多 利朗の Funky Goods連載の第11回目。SyQuest Driveを使用したマシンの製作<その2>である。前回はSyQuest Driveマシンの構築方法について解説したが、今回はマルチOS環境の構築方法について述べている。導入したOSは、下記の通り。
構築した SyQuest Drive マシンは、CPU に DX/4-100MHz と、そこそこのものを使用したので、3DBENCH の測定結果も 71.4 と、まずまずの仕上がりであった。今回は、主にフリーの Unix を中心として、マルチ OS 環境を構築したが、使用したビデオカードが、シーラスロジックの CL-GD5434 という、比較的メジャーな製品であったため、X-Window 導入の際にも、それほどトラブルが起こらなかった。本当は、OS/2 も導入する予定であったが、最後までどうしてもうまくインストールできなかった経緯がある。今回の記事は、今までのレトロで変な記事と比べると、格段にマジメな内容となっており、書いていても非常に疲れた覚えがある。
本誌の特集記事は、「PCワールド '95 の潮流を読む」であり、その内容は下記の通り。
業界関連のニュースとしては、出荷が大幅に遅れるWindows95がトップを飾る。当時の予想では、Windows95 英語版のリリースは9月、日本語版は、クリスマスプレゼントか、96年のお年玉となっていた。Windows NT3.5 の成功が報じられたのも、この頃である。Pentium のバグ騒動が激しくなってきており、バグ無しペンチの供給不足の記事も見受けられる。米パソコン市場の企業別ランキングが発表されIBMが4位に転落、Appleは2位に躍り出ている
新製品情報では、カノープスのPower Window 9100PCIが取り上げられた。CD-ROMの世界では、ATAPI が良く聞かれるようになってきた。「波多 利朗の裏コムデックスレポート」が掲載されたものも、本号であった。