Funky Goods in 秋葉原 連載の第3回目。ジャンクでつくる IBM PC/XTシリーズの2回目である。前回全く動作しなかったマザーボードのCPU(8086)であったが、その後、秋葉で250円で購入してきたものに差し替え修理し、HDD等を接続して、バラックパソコンに仕立て上げるまでを掲載している。同時に、IBM PC/XTのボード上にあるDIPスイッチの設定方法についても、記載している。
余談だが、この記事が掲載された後、マザーボードを購入した秋葉原のジャンク屋日米商事に行ったところ、店主と客が話をしているところに遭遇した。内容は、記事でとりあげていたIBM PC/XTのマザーボードについてであり、ボード上のスイッチの設定方法まで記載してあって、たいそう役に立つ連載が掲載されている、などと話していたので、ちょっと恥ずかしかったりしたものだ。
今回の記事で使用したHDDは、Seagate社のST-225(20MB)のもの。苦労したのは、HDD インターフェースカードであり、ST-225を接続できる適切なものが見つ からなかったため、アメリカの通販会社、JDRに発注して、XTバスタイプのカードを購入した(8-bit MFM Hard Disk Controller Card 約$80)。作成したマシンのHDDの平均シークタイムの測定も行っており、結果はナント!73msであった。
この号の特集記事は、「走り始めたPCIバス」であった。また、本誌記事には、HP100LXの全バラ記事が掲載された。新製品情報には、カノープスのPower Window 928-II/VLBが掲載されている。まだまだVLバスも健在であった時代である。トピックスとしては、528MBを越えるIDEドライブや、IBMとCyrixとの、intel互換チップ製造についての提携発表などが 掲載されている。
(補記)
連載初期のジャンクパワー満開といった感じの記事。今読み返しても、ここまでジャンク道に走らせた情熱は何だったのだろうか?と自問してしまうくらい、熱い記事になっている。もとより、誰かの役に立つような記事など、最初から想定していなかったということか? VLバス全盛、PCIはまだ高値の華。今これを書いているのが2003年の夏だから、ほんの10年近く前の話しである。。。。。
ところで、今号より本誌中央部の黄色いページが筆者連載の場所として確保された。また、ページの端には黒い帯も付加される。色物ライターだけに色付きページをあてがわれたのは判るが、この黒い帯については目的不明だ。ページ最後には、魔夜峰夫先生の傑作「パタリロ!」の一こまが掲載されているが、これは編集部が勝手にやったこと。著作者に了解を得てのことなのかどうなのか、さっぱりわからない。このあたりもかなりいい加減であった。