KINESIS 社が発売した特異なデザインのキーボード、ELGONOMIC KEYBOARDの紹介 記事。その後のPC WAVE本誌でのキーボード特集でも取り上げられたが、当時はほとんど知られていない存在であった。今回紹介した製品は、Kinesis Corporatioより直接輸入したもので、購入価格は$390であった。この記事が掲載された後、秋葉原のショップ「ぷらっとフォーム」にて同製品の取り扱いが開始された。
この製品は、キーボード本体の他にも、左右のフットペダルが用意されており、足での操作も可能である。使用するためにはかなりの修練が必要なので、誰でも簡単に使えるというわけでは無い。同様の形状をした製品に TelePrint Systems 社のMALTRON / QWERTY KEYBOARD があるが、KINESIS社の製品の方が 断然作りが良く高級感がある。そこら辺に置いておくだけでも、オブジェとしても使えてしまうほどのデザインの良さは、キーボードの傑作とも言えるであろう。
(補記)
当時は奇妙奇天烈なキーボードといった感じが強かったこの製品も、最近数多く見受けられるようになった変態キーボードの中にあっては、マトモな部類に属すると言えなくも無い。筆者はここからキーボードをコレクションするようになり、本誌廃刊のため紹介記事が日の目を見ずに終わったDATAHAND社のキーボードで頂点に達する。
本誌の特集記事は、「愛しのカード・コレクター」であった。また本誌では、同じく筆者の記事である「究極の曲線美による特異な外観、豊富なカスタマイズ機能を内蔵 ERGONOMIC KYEBOARD」の紹介記事が掲載されている。新作ゲーム紹介欄では、かの有名なDOOMが取り上げられている。intelが80486DX/4とPentium 90MHzを発表したのも、この頃であった。