Funky Goods in 秋葉原 連載の第2回目。この原稿は、本来第1回目として制作されたもので、記事の冒頭部分にも本連載の主旨が掲載されている。ジャンクを主体とした連載といった方針が決まったのも、この回から。ほとんどのパソコン関連雑誌が新製品紹介に終始する中にあって、ジャンクを取り上げた記事というものは、当時非常に異色であった。それよりもなによりも、編集部が、よくもまあこのような怪しい特集を許可したものだと、今だに感心してしまう。
記事の冒頭に写真掲載されている「タイガー手回し計算機」は、筆者秘蔵のものだ。このほかにも、手回し計算機数台、電動メカニカル計算機2台を所有している。「ジャンクでつくるIBM PC/XT」シリーズは、全4回構成であった。第一回目は、秋葉原の有名なジャンク屋、日米商事の店頭で入手してきた、IBM The PC 及び IBM PC/XT のマザーボードを取り上げ、秋葉原でXT用の部品を調達し、PC/XT マシンをバラックで組むところまでが掲載されている。
本誌の特集記事は、「愛しのカード・コレクター」であった。また本誌では、同じく筆者の記事である「究極の曲線美による特異な外観、豊富なカスタマイズ機能を内蔵 ERGONOMIC KYEBOARD」の紹介記事が掲載されている。新作ゲーム紹介欄では、かの有名なDOOMが取り上げられている。intelが80486DX/4とPentium 90MHzを発表したのも、この頃であった。
(補記)
本号が出た翌月くらいのこと、例によって秋葉原の日米商事でジャンクを漁って
いたら、XTマザーボードを探しに来たというおやじさんが出現。店長さんと話し込
んでいた。