Funky Goods in 秋葉原 連載の第1回目。今回の原稿は、もともと単発記事として書かれたものを、編集部が強引に連載の1回目に仕立ててしまったという経緯を持つ。そもそも、この 「Funky Goods in 秋葉原」は、秋葉原で見かけたオモシログッズを紹介するコーナーとして発足したのであるが、回を重ねるに従って、秋葉原だけでは物足りず、広く海外の製品も取り扱うようになったため、後にコーナー名称を、「波多 利朗の Funky Goods」と変更した。
第1回目に取り上げた98キーボード・アタッチャーは、当時まだ多数存在した98ユーザーが、IBM PC/AT互換機に乗り換えた場合でも、使い慣れた98キーボードを使用することができるというスグレモノであり、マニアの間で話題を呼んだものである。T・ZONE ラジオデパート地下一階店にて、4,600円で入手したのであるが、初期ロットは、瞬く間に売り切れたほどの人気商品であった。
連載第1回目ということもあり、ささやかながら欄外に筆者紹介が記載されている。そこには、「あるときは、某電気メーカーのデバイス設計部門主任、またあるときは、秋葉原のショップの兄ちゃん。しかしてその正体は?・・・レトロマニアの若年寄り(^^;)なんだな。」とある。まあ、当たらずといえども遠からず、といったところだ。
本誌の特集記事は、「DOS/Vの謎 - または、ある10年史」であった。また、本誌新製品情報には、Adaptec社製のISA版SCSIカード、AHA-1542Cが登場している。CPUは80486DX2/66 が主流であり、Pentium 60MHzは、まだ出始めてきた頃であった。
(補記)
Funky Goodsの名称は、この号で初めて使われた。実を言えば、筆者が命名したわけでは無く、PC WAVE編集部が筆者の了解も取らずに、勝手に付けてしまったものなのである。しかし、思いの他絶妙のネーミングであったので、結構気に入ってしまい、ついにはこのHPのタイトルにもなってしまった。また、続投したモバイルプレス誌のコーナー名称も「Funky Corner」と、その余韻を残している。