1993年09月号:PC TEST Lab.
5.25 インチ WORM、RO-5040WL の再生



 1993 年 9 月号に「BICOM SL60」の記事を投稿し、製品の写真撮影を行った時にたまたま担当さんに、ジャンク屋で見つけてきたリコー社製 WORM RO-5040WL を見せたところ、「ちょうど9月号は光モノの特集なので、是非この記事も書いてくれ」と頼まれて作成した記事である。波多 利朗名で書いた初めての記事である。こ の WORM は、秋葉原のジャンクショップ「たんせい」で、2万円でゲットしたものである。容量は、片面 400 MB、両面で 800 MB であった。今なら CD-R でことが 済んでしまうが、当時は大容量のストレージデバイスが貴重だったため、ジャンク品といえども重宝したものである。ただし、書き込みは、気が遠くなるほどの遅さであった。本記事では、AT マシンに橘屋鶴蔵氏製作の SCSI カード、SPC カード を使用して WORM を接続し、COREL SCSI! のドライバを用いて認識させるまでの 手順が記載されている。この WORM は、MO を購入するまで、画像ファイルの保存 用としてガシガシ使用した。

(補記)
 このWORMを購入したジャンク店「たんせい」は、いつの間にか秋葉原から姿を消してしまっていた。DOS/V初期の頃から通いつめていたジャンク屋だっただけに、また一つ懐かしい店が閉店してしまったことは大変に残念である。。。。




 PC WAVE本誌の特集記事は、第一特集が「光モノはいまが旬!」で、第二特集が 「日本語版OS/2 2.1 のすべて」であった。本誌には、付録として「OS/2 J2.1β CD-ROM 引替券」が付いていた。当初は、最近の雑誌のように、CD-ROM 媒体を本誌に付けて販売する予定であったのだそうだが、当時はこうした方式での雑誌販売は前例が無く流通上混乱することが考えられるため、雑誌取次ぎ協会からメディア添付での販売を中止してほしいとの申し入れがあり、止むを得ず「引換え券付き」という変則的な販売となったという経緯がある。このあたりの事情も、時代を感じさせるものがある。

 本誌内に掲載されている、「マルチメディアPCを自作する」という記事では、i486 DX/2 66MHz、メモリ4MB、VL バスマザーボード、Cirrus Logic GD5426 ビデオカード、Quantum 525MB HDD、等速 CD-ROM ドライブのキットで、448,000円という価格が付いている。Megahertz 社の XJACK PCMCIA モデムカードが出現したのも、この頃であった。PC Blue WAVE では、HP 社の OmniBook300 が、PCMCIA 2.0 スロットを4個持つ究極のサブノートPCとして紹介されている。