Psion MC400
PsionのMobile Computer Series、MC400。1989年の発売ながら、GUIを採用した先進的なモバイルPCであった。しかし筐体は、かなりでかくて重い。
MC400(右)とMC600(左)
この二機種は、兄弟関係とも言えるが、仕様面では全く性格が異なる。MC400はPsion純正マルチタスクOS搭載のGUIマシン、MC600の方は「あの」MS-DOS Ver3.2を搭載した謎パ~もどきマシン。
MC400(手前)とMC600(奥)
本体形状、ロゴプレートの位置等、外観はほとんど同じである。わずかにモデル型番の記載のみが異なっている。
キーボードの比較
MC600 (左)とは異なり、MC400(右)には大きなタッチパッドが搭載されている。また、キー配列も微妙に異なっているのが判る。キーボードは、両方ともストロークが深く、極めて押しやすい。
「Psion」キーとキーパッド
Psion純正マルチタスクOS搭載の証である「Psion」キー。DOSマシンのMC600では「Alt」キーが配置されている位置である。キーボードの奥には、大きなキーパッドが配置されている。
MC400のSSDスロット
本体左右のスロットにそれぞれ2枚ずつ合計4枚ものSSDを搭載可能。そのうち左側の上スロットには、SYSTEM DISKを挿入して使用する。スロット手前にはバックアップ電池ホルダーが見える。
MC400のSYSTEM DISK
これを無くしたり、フォーマットしたりすると、MC400が起動できなくなるという大切なSSD。128KBのFLASH SSDで、「DO NOT FORMAT」と書かれている。SYSTEMは、Version 1.0。1989年製造。
I/Fモジュール
本体背面のボタンを押すことでモジュールごと取り外すことが可能。本機に搭載されていたモジュールは、RS232 SerialとPrinter Parallelポートモジュール。
本体右側スロットの比較
上がMC400、下がMC600。MC400にはスピーカ、マイク等音源関係のコネクタが並ぶ。一方、内蔵音源を持たないMC600は、外部モニタ出力コネクタとなっている。
MC400のバッテリ
MC600と同様、8本の単3乾電池もしくはNi-Cd充電池で動作する。電池の格方法もMC600と同じくマニアックな仕組みとなっている。
MC400の起動画面
起動画面は大変シンプルで、画面上部にはコマンドバーが、下部にはシステムウインドウが表示される。
複数のアプリケーションを実行
CPUが低速であるため、動作は若干緩慢だが、このように複数のアプリケーションをウィンドウオーバーラップで開くことが可能である。1989年当時としては、画期的なGUIだったと思われる。
My Psionのダウンロードページ
簡単なユーザ登録(無料)でPsion関連のアプリケーションソフトがダウンロードできる。Old Psionユーザは是非活用していただきたい。画面は、PsiWin Version 1.1のダウンロードページ。
PsiWin Managerの画面
Windows XP上で動作するPsiWin Managerの画面。ドラッグ&ドロップで簡単にファイルのやり取りが可能。筆者は、安定しているPsiWin 1.1を使用している。
日本語エディタ「MCEdit」β版
このような超マイナーマシン上でも日本語入力が可能。作者は言わずと知れた廃人、柴隠上人 稀瑠冥閭守 (Kerberos)氏。画面は超β版ながら、きちんと日本語が表示されている。世界初だろうな...きっと...。
Cyclone Driveの商品構成
FDD本体、ACアダプタ、専用接続ケーブル、ドライバFD、取説が含まれる。Psionの周辺機器としては、極めて珍しい製品だ。
Sienaに接続したCyclone Drive
SSDスロットさえ持たないSienaに、外付けFDDを接続するの図。小さなSienaと比較すると、Cyclone Driveの大きなこと!
Siena画面上のCyclone Drive
Siena上では、Aドライブとして認識される。デバイスドライバがインストールされると、Sienaの画面上の「IMG」アイコンに「Cyclone」が追加される。
Organiser-II用メモリアダプタ
Psion用の怪しい周辺機器。何のことはない、Organiser-IIのメモリパックスロットに装着し、汎用のEPROMを使えるようにするアダプタである。
メモリアダプタの接続状況
Organiser-IIとは、このようにスロットを介して接続する。しかし無骨というか何と言うか...。すごい製品ではある。
メモリアダプタ上のEPROM
アダプタ部分には製造元の会社名が記載されるのみ。品名すらも書かれていない。まるでプロトタイプだ。
正和VIDEO ATTACK
赤と白の配色がレトロな「VIDEO ATTACK」。昭和52年発売の製品。
TOMY TV FUN MODEL 501
3種類のゲームが楽しめるトミーのゲーム機。昭和52年発売。
TOMY TV FUN MODEL 701
TV FUN MODEL 501の上位バージョン。ジョイスティック搭載モデル。昭和52年発売。
任天堂ブロック崩し Model CTG-BK6
昭和54年発売のブロック崩し専用マシン。オレンジ色のボディが郷愁を誘う。
エポック社 システム10
妙に丸っこくてセクシーな形のエポック社システム10。昭和52年の発売。
エポック社 カセットビジョン
カートリッジ交換式テレビゲームの名機。昭和56年の発売。
エポック社 テレビベーダー
アーケード版を期待して購入し、がっかりした人も多かったエポック社のテレビベーダー。昭和55年発売。