ZORKI-5の後期型である2nd-Versionであるが、次期モデルであるZORKI- 6そのものといっても差し支えない。ZORKI-6からセルフタイマー機構を除 いたような外観となっている。見方を変えれば、ZORKI-6のパイロットモ デルだったと言えなくもない。ロゴはZORKI-6と同様、楕円形のプレート を本体にネジ止めしたタイプとなっており、1st-Versionのような、本体 にエンボス加工を施した重厚なものでは無いため、若干安っぽく見えてし まう。レンジファインダー用の距離計窓も、1st-Versionでは四角であっ たが、丸型に変更されている。 ZORKI-5 1st-Versionの項でも記載したが、文献によればZORKI-5 2nd- Versionの製造台数はたかだか11,500台となっている。これはロシアカメ ラの世界では大変少ない数と言える。 ZORKI-5 1st-Versionでは、KMZ社系列の工場、LZOS(Lytkarino Optical Glass Factory)製の沈胴式INDUSTAR-50、50mm/F3.5レンズが搭載されて いたが、本機にはKMZ社製品が搭載されている。フラッシュシンクロは、 前期型同様、XとMの両接点が搭載される。フィルム巻上げレバーも前期型 と同じレバータイプのメカが用いられる。本体背面に記載されたKMZ社の ロゴマークとシリアル番号表示は、後期型の方が前期型よりも一回り大き くなっている。
メーカー | KMZ社 |
モデル名称 | ZORKI−5 (2nd Version) |
製造期間 | 1959 |
総生産台数 | 11,500 台 |
掲載モデルの製造年 | 1959 年 |
掲載モデルのシリアル番号 | 59064331 番 |
シャッタースピード | B、1/30、1/60、1/125、1/250、1/500 |
搭載レンズ | INDUSTAR 50mm/F3.5 |
搭載レンズのシリアル番号 | 不明 |
搭載レンズのマウント形式 | ライカ・スクリューマウント |