■ MMZ−BELOMO AGAT−18K ■


MMZ-BELOMO AGAT-18K 外観


                                 
 MMZとはMinsk Mechanicheskii Zavod、即ちMinsk Mechanical Plantの 
略称で、1957年にベラルーシにあるミンスクで設立された会社だ。その後
1971年に、MMZ社はVILIEKA社と合併し、BELOMO社(ベラルーシ光学機会協
会)となる。MMZの代表作はTCHAIKAシリーズが、そしてVILIEKAの代表作 
が、このAGAT-18Kである。また、MMZ-BELOMO社の製品として、GOMZ-LOMO 
のSMENAシリーズもラインナップされている。             

 AGAT(アガート)はロシア版の「オリンパスペンS」とも呼ぶことがで
きるハーフサイズカメラである。AGATには、18と18Kの2モデルが存在 
する。AGAT-18は1984年〜1989年の期間製造されたモデルで、その後1988 
年からはAGAT-18Kにバトンタッチしたようだ。18Kは18のフィルム感度幅 
を増強し、レンズキャップの形状とレンズ周りのダイアルの色を変更した
モデルである。総生産台数は多すぎて不明。なお、このAGAT-18Kは現在で
も製造しているものと思われるが、詳細は不明。何分、ロシアカメラだか
らしょうがない・・・                       

 AGAT-18Kの最大の特徴は、やはりそのボディ形状であろう。カメラ本体
が縦に二分割されるデザインは、他社に類を見ないオリジナリティ溢れる
ものだ。フィルムの装着方法も非常に凝っており、ある意味面倒臭い。レ
ンズはINDUSTAR-104と呼ばれる28mm/F2.8が搭載されている。そしてこの
カメラのもう一つの特徴は、露出決定用のお天気マークだ。レンズ周辺に
は、ヨットの絵からT字型をした変なマークまで、合計7種類の記号が書
かれている。一見たいへんオモチャっぽいが、このお天気マークによる露
出調整は、なかなか正確であり、十分実用に耐えてしまう。      

 プラスチック製の本体は非常に小さく、随時持ち歩いても苦にならない
重さだ。さらにハーフサイズということで、36枚フィルムを装填すれば72
枚も撮影できてしまう。レンズもしっかりしており、90cmの接写から対応
する。気軽に撮影するにはもってこいのカメラである。        

 最近、フィルムの解像度がアップしたおかげで、ハーフサイズでもかな
り良い画質を得られるようになってきた。こうしたロシア製のハーフカメ
ラで写真撮影を行なうというのも、なかなかオツなものかもしれない。但
し、同時プリントに出すと高く付くので、その点も注意が必要だ。   
メーカー MMZ−BELOMO社
モデル名称 AGAT−18K
製造期間 1988 年〜(現在も製造中?)
総生産台数 多すぎて不明
掲載モデルの製造年 1997 年
掲載モデルのシリアル番号 97014997 番
シャッタースピード 1/60〜1/500
搭載レンズ INDUSTAR-104 28mm F2.8
搭載レンズのシリアル番号

MMZ-BELOMO AGAT-18K 正面


MMZ-BELOMO AGAT-18K レンズ周辺部アップ


本体を二分割したところ(表面)


本体を二分割したところ(裏面)


AGAT-18K マニュアル(露出ダイアルの解説)


AGAT-18K マニュアル(分割方法の解説)


AGAT-18K マニュアル(各部の名称)


AGAT-18K マニュアル(フイルム装填方法)


AGAT-18K 外箱


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