内部構造はメイン基板が2枚構成となっており、ロジック部のほとんどが下
の基板に格納されているので、使用デバイスの詳細については不明である。
上に出ている基板は、ニキシー管のドライブ用なので、比較的単純な構成とな
っている。上側の基板には、以下のデバイスが搭載されている。
TI SN4554 ×3個
TI SN3952N ×2個
東芝 T4021A ×1個
日立 2SC857 ×18個
また、ニキシー管の裏側には、各桁ごとに小さなドライブ用トランスと日立
の2SC857が1個、ドライブ用として搭載されている。ニキシー管は長さ
3cm、太さ1cm程度の大型のもので、12個使用されている。オーバーフ
ロー表示はネオン管で行っている。
電源回路基板上には、手書きでCR等の部品記号、電圧表示が記載されてい
る。キーボード部分は磁石によるリレー方式を採用しているが、ガラス管に入
ったリレースイッチとキーに取り付けてある磁石が露出しており、なかなか豪
快な作りになっている。この方式のキーボードは極めて堅牢で、製造後30年
以上が経過しているにもかかわらず誤動作は皆無である。
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写真16:キーボードメカ部のアップ |
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写真17:ニキシー管表示部分のアップ |
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写真18:ニキシー管表示 |