■闘病日記 其の二十二【抗がん剤治療の概要】 (2013/11/27)

 手術後一週間が経過した。もうこの段階になるとイベントが何も無くなり、食っちゃ寝状態になる。退院も明日に決まったので、片付けを始めた。

 夕方、主治医の先生から、退院後に処方される予定の抗がん剤治療について、概要説明がある。詳細は、退院後の初めての外来で説明するそうだ。私が受ける治療は、「ゼロックス」療法と呼ばれる化学療法である。

 ゼロックスなんて聞くと、複写機メーカーの富士ゼロックスを思いうかべてしまうが、複写機メーカーは「XEROX」で、抗がん剤治療の方は「XELOX」と、RとLが異なっている。ややこしいね。内容は、約2時間のエルプラット(オキサリプラチン)の点滴を受けた後、ゼローダ(カペシタビン)という、中外製薬が発売している抗がん剤を、2週間続けて朝夕2回飲む。その後1週間の休薬を経て、1クールが終了する。問題なのは、

以上を、8クール続けるというのだ!

 これには参ったね。3週間×8クール=24週間。半年にも渡って行うというのだ。しかもこの治療法、色々と副作用があるようだ。今日は詳細説明は行わず、ゼロックス療法のハンドブックをもらうだけに留まる。病室に帰りハンドブックとやらを良く読んでみると、色々と恐ろしそうな副作用が列挙されている。曰く

・手足症候群
・末梢神経障害
・消化器症状
・骨髄抑制、白血球数の減少

 などなど。

 この時は、まあ、そんなモンかと、あまり真剣に考えなかった。後に、この副作用でエラい目に遭うことになる・・・

(つづく)



11月27日(水曜日)の朝食。全粥。
・全粥(220g)
・赤だし味噌汁
・高野豆腐の煮物
・ふりかけ
・バナナ

11月27日(水曜日)の昼食。初めて麺類が出る!いつも似たり寄ったりのメニューだったので、こういう変化は楽しい。
・うどん(160g)
・かき玉つゆ
・もやしの生姜酢和え
・パイナップル
・牛乳

11月27日(水曜日)の夕食。白身魚が旨かった。
・全粥(220g)
・白身魚のチーズムニエル
・アスパラ
・じゃがいものコーン煮
・イタリアンサラダ
・オレンジ

抗がん剤治療「ゼロックス(XELOX)」のパンフレット。
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