■東芝アイスクリームフリーザー(2013/08/26)

 2013年04月16日、江戸東京たてもの園を訪れたことは、本コラムにも掲載した。その際、事務棟にある売店で、「あこがれの家電時代」という本を見かけた。ちょっと立ち読みして内容を確認した後、帰宅してAmazonで購入する。

 ハナシは逸れるが、このような本の買い方をされては、書店はたまったものではないだろう。でもなぁ、本屋に行って目的の本を探すのは億劫だし、重い本を持って帰るのもメンドウなので、ついついAmazonに頼っちゃうんだよね・・・

 そうそう、「あこがれの家電時代」の話しだった。この本を見ていたところ、大変懐かしい家電製品が掲載されていた。それが今回紹介する「東芝アイスクリームフリーザー」である。筆者が子供の頃、時期的には1960年〜1964年頃の製品だ。

 当時、アイスクリームは高級食材だったので、よく自宅で作って食していた。食い物の記憶ってのは案外強烈で、あれから50年以上経過しても、今だに味や作り方を鮮明に覚えている。当時使用していアイスクリームフリーザーは、当然のことながら、はるか以前に処分してしまった。そんな中、「あこがれの家電時代」に掲載された写真を見て、なんだかとても懐かしくなってきたのだよ。ひょっとしたら、ヤフオクに出品されてたりしてね?なんて軽く考え、冗談半分で検索をかけてみた。

 ・・・有ったよ。

 ヤフオク、恐るべしである。筆者宅で当時使用していた製品そのものが、なんとデッドストック状態で出品されていた。しかも取説付き!値段は、、、500円でした。。。そう、たったの500円。思わず落としたね!こういうのを、シンクロニシティーって言うのかな?

 東芝アイスクリームフリーザー、TIF-4型。さすがに半世紀以上経過して箱もかなり傷んでいるが、このような家電製品がデッド状態で今まで残ってきたのは、奇跡に近い。なお、この製品はJR川崎駅近くにある「東芝科学館」に、収納されているそうである。










付属のスプーンが2つ写っているが、上が筆者宅で使用していた製品に付属していたもの。なぜかスプーンだけ記念に取っておいた。下がデッドストック製品。

河出書房新社刊、「あこがれの家電時代」。2007年04月20日初版発行。
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同書内の「台所の電化(昭和35−39年)」の章にあるユニーク家電の欄で紹介されていた、東芝アイスクリームフリーザー TIF-4型。年式は記載されていないが、おそらく1960年頃のものであろう。東芝科学館に収納展示されている模様。
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東芝アイスクリームフリーザーの取説。
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