解体作業が進む同潤会上野下アパート。既に解体用の幔幕が張りめぐらされており、外観は一部しか確認できない状態になっていた。

■同潤会上野下アパート (2013/06/18)

 朝刊を読んでいたら、いよいよ同潤会上野下アパートの解体作業が昨日より開始されたとの記事が目にとまる。同潤会アパートは、既にいくつか訪問取材を行ったことがあるが、ここ上野下アパートは、最後まで残っていたものだ。上野下アパートは1929年(昭和4年)の完成だと言うから、実に84年もの長きに渡って使用されてきたことになる。戦争でも焼け残り、震災にも生きの残った。保存して欲しかったのであるが、立地が良いだけに難しいのであろう。

 最後にひと目見ておこうと、田原町まで出かける。ニュースで聞いたのか、デジカメで最後の姿を撮影している方を数名見かけた。筆者はこのアパートには、2002年12月20日に訪れている。当時も解体間近と言われていたが、その後良く11年間も持ったものだ。既に解体用の幔幕が張りめぐらされており、外観は一部しか確認できない状況になっていた。作業のペースは予想以上に速いように思われるので、建物全体が姿を消す日はもうすぐだ。

 合掌! (-人-)


上野下アパートの解体作業開始を伝える新聞。
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 同潤会上野下アパート解体現場。

2002年12月20日に訪れた、ありし日の同潤会上野下アパート。この時撮影した写真は、別項「廃虚系」において近日まとめて公開する。

2002年12月20日撮影。

2002年12月20日撮影。

2002年12月20日撮影。

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