隠れていた宇宙(早川書房刊)

■隠れていた宇宙(2011/12/04)

 カール・ポパーの反証可能性より、もうこれ以上超ひも理論だとかメンブレン理論だとかの書籍は読まないことにした筆者であったが、また読んじまったよ・・・「隠れていた宇宙」上下二巻本。著者は、あのブライアン・グリーン。グリーンには、いくら貢いだだろうか?エレガントな宇宙、宇宙を織りなすもの、そして本書。もう3冊も読んでいる。いい加減に縁を切りたいのだが、どっこいグリーンの語り口は面白い。ストーリー・テラーなんだよな。だからついつい読んでしまう。

 内容については、いつものグリーン節全開なので割愛。しかし、下巻第9章「ブラックホールとホログラム」に掲載されたマルダセナの見解は、ぶっ飛んでいて純粋に面白い。そう、この本の楽しみ方は、「人間の想像力はどこまでぶっ飛ぶことが可能か?」という所にある。世の中、こんな考え方をするヒトも居るのだと思うと、なんか楽しい。

 でもやはり、現代物理学、特に超ひも理論は虚妄である。

宇宙を織りなすもの(草思社)

エレガントな宇宙(草思社)

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