Android OS (ファームVer 1.6、ビルド番号 1.7.2)を搭載した端末。名前は・・・まだ無い、というか銘板には「7" MID」と書かれているので、とりあえずはこう呼ぶことにする。「MID」はメーカー名では無く「Mobile Internet Device」の略、、、だと思う。。。液晶の大きさが7インチのMIDである、ということしか判っていない。素晴らしく「謎」なヤツではないか!?
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■謎ロイド#2 7" MID(2010/07/04)

 謎ロイド端末として最初にとりあげることにしたこの「7" MID」。理由はまさに「無印良品」だからだ。ファームのバージョンも高いしアプリも安定しており、アクセサリも良くできている。2010年7月4日現在、最もコストパフォーマンスの高い製品だと言えるであろう。しかしこの世界の進化は速いよ!来月にはもっとスゲェ製品が、もっと低価格に出ているということは、いかにも有りそうなコトである。。。

 さて、この便宜的に「7" MID」と呼ぶことにした謎ロイド端末は、Androidの最も一般的な解像度である800 x 640ドットのタッチセンサ付き液晶パネルを搭載している。中国大陸製造で、裏側に銘板シールはあるものの、シリアル番号に類する情報は一切無い。しかもこの銘板シール、妙に曲がって貼り付けられており、なおかつ剥がそうとした跡すらある。怪しい、、、実に怪しい。。。一応、スペックは以下のようになっているようだ(あくまで推定)。

項 目
内 容
OS及びファーム Android Ver. 1.6
ビルド番号 Android v1.7.2
CPU VIA WM8505+( 533MHz)
システムメモリ 256MB DDR2
内蔵メモリ 2GB Nand Flash
液晶サイズ 7インチ TFTタッチパネル
解像度 800 dot × 480 dot
カメラ 130万画素
有線LAN 付属の外部接続コネクタから有線LAN接続可能
無線LAN WiFi 802.11b/g対応
バッテリー 充電式:使用時間 2〜3時間程度
本体サイズ 約 200 x 130 x 15 mm
付属品 本体・イヤホン・充電器・USBアダプタ・取扱説明書(英語)
メモリカードI/F micro SDカード×1
ボタン・スイッチ Power、Volium、Menu、Home
マイク 内蔵
スピーカー 内蔵
バイブモード 内蔵
ACアダプタ仕様 IN:AC100 〜 240V、OUT:DC9V、1,500mA


製品一覧。本体、ACアダプタ、英語版取り説、イヤホンそして外付けの接続アダプタ。この接続アダプタが意外に良くできている。
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本体側面にある専用のI/Fコネクタに外部接続コネクタを取り付けることで、USBポート×2と有線LANポートが拡張できる仕組み。グッドである。
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本体裏側に貼付された銘板シール。とりあえず、中国で製造されたということは判る。「7" MID」は、ひょっとしたら製品名かもしれないな。いやしかし、これは「7インチのモバイルインターネットデバイスである」という意味以上の何物でもないだろう。シール左下の妙に剥がれかかったところといい、曲がって貼り付けてあるところといい、ツッコミ所満載と言った感じだ。シリアル番号?なんスかそれ?ってところもね。。。
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本体を縦置きにした時、下部に当たる辺に搭載されたI/F群。両端にはスピーカーが設けられている。左よりACアダプタ入力端子、ヘッドホン端子、専用I/F、micro SDカード(TFカード)スロットの順。EKEN M002も同じような配置であるが、EKEN M002にはこの辺にスピーカーが搭載されていない点が異なる。
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本体を横向きに配置した時、上辺左側にくるように配置されたボタン類。メニューボタンとボリューム調節ボタンがある。因みにEKEN M002には、このようなボタンの類が無い。
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本体を縦に配置した時に、上部右側にくる電源ボタン。これもEKEN M002には無い。
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本体裏面。銘板シール以外には何も無い。EKEN M002は、背面にスピーカーからの音声出力用の穴が配置されている。
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iPod Touch、iPadそしてこの「7" MID」を並べて置いてみた。大きさ的には、三台中真ん中である。適度に小さくて持ちやすいし老眼にも優しい表示画面だ(逆に言えば画素が粗い)。
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micro SDカード(TFカード)スロット。噂ではSDHCも使用可能と聞いているが、実際に試してないので判らない。なお、カードの相性問題についても不明だが、とりあえずヨドバシで一番安いヤツ買ってきて突っ込んで動いてるので、まあそんなに気にすることはないんじゃないかな?「こまけぇこたぁいいんだよ!」。万が一ハズレのカードに遭遇したら、運が悪かったと思って諦めるヨロシ。
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7" MIDのメイン画面。
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7" MIDのコントロールパネル画面。
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7" MIDの端末情報画面。
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ウェブブラウザでネット接続中。画面下のメニューは、キーを押すと出現する。
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有線LAN設定画面。WiFiのみならず、外付けアダプタを用いれば普通の有線LANにも接続できるというスグレモノ。
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Google Mapも閲覧できる。
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WEB IME Simejiの設定説明画面。本体のAndroid OSバージョンが1.5である場合には、Simeji Classicを用いなくてはならない。このマシンはVer 1.6なので、普通のSimeji 3.9.9.9(2010年7月4日現在の最新版)が利用できる。
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 最後になてってしまったが、肝心の使用感について少々。先ず、既にAppleのiPadを使っているユーザは、本機に何も期待しない方が良い。とにかく動作がトロい。これはマシンスペックからすると当然の帰結である。さらに、タッチセンサの感度が鈍い。タッチする、というよりは、指で押して引っ張り上げたり下げたりする、といった表現が適切であろう。なぁに、慣れてしまえば問題は無いよ。。。一応画面は本体の配置により回転するが、「縦」と「横」の二通りしか無い。iPadのようにグルグル変わるというワケでは無い。なおかつ、画面を回転させる際の時間がパネェ長い。一旦画面の輝度が落ちた後、一呼吸おいてから変わる、といった感じで、まあトロいね。

 一方、日本語環境構築はカンタンだ。本体そのものが多国対応しているところへもってきて、WEB IMEのSimejiをインストールすれば、驚くほど容易に日本語入力環境が整う。但しSimejiを導入する際には、低容量でも良いのでmicro SDカードが必要だ。画面のキャプチャも専用のアプリボタン一発でSDカードに保存されて便利である。バッテリだが、電源を完全に落とした状態では、1日経過しても80〜90%は保っている。この場合は、再起動時にOSそのものから立ち上げることになる。いわゆるハイバネーション、即ち短時間で立ち上げるモードで放置した場合は、WiFi関連がメシを喰ってるようで、4〜5時間で「果てる」。。。2010年7月4日時点で、販売価格は約12,000円〜18,000円といったところか?オークションなどでは、熱いヒトが群がると2万を超えることもあるようだ。もう少し経過すれば、恒常的に1万円を切ることも可能なのではないかと思われる。

 ところで、こういった製品を「iPadのパクリ」であると揶揄している方も多数おられると思うが、厳密に言えばそんなことは全く無い。確かに姿形は似ているが、OSはAndroidであるし、これはもう立派なスレートPCだ。本来携帯用としてリリースされているAndroid OSを、たまたまスレートPCに使ったらこうなりますた・・・という結果でしか無い。パラダイムは確実に変化しているのである。

英文の取り説の一部。取り説が付いているだけでも有り難いと思わなくてはならんのだ!しかも中文じゃなくて英語の取り説だから、なおさら感謝しなくてはならんのだ!
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