乱雑極まる実験ベンチ上に設置されたテストマシン。これからEIDE MAXの動作テストを実施するところである。図中、赤枠で囲んだカードが、EIDE MAXのボード。
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■退廃的互換機趣味(其之二十五) (2009/08/15)
 【EIDE #2】

 前回はBIOSの制限による504MBの壁を眠眠打破するため、EIDE MAXなるカードを発掘してきた。今回は実際にこれを動作させて、より退廃的な気分に浸ってみよう、という、ステキな趣向である。まあ、何も2回に分けるほどの内容でも無いんだけどね。

 でもって、テスト用PCの準備だが、当然今まで使用してきたVL-BUSのマルチI/Oカードの代わりに、このEIDE MAXのカードを使用することになる。EIDE MAXカードは、ホントウにEIDE I/Fの単機能しか持っていない。よって、不足する機能が出てくる。先ずFDD I/F。これはSCSIカードであるADAPTEC AHA-1542のFDD I/Fでまかなうことにしよう。困ったのはシリパラである。テストマシンでは当時を偲ぶべく、わざわざシリアルマウスを使っているのだ(USBはおろかPS/2マウスさえ使用してはならない!)。よって、シリアルI/Fは必須と言える。今時、シリパラカードなんか無い!と思ったら、パーツ入れの箱の底に眠っているのを発見した。

 このシリパラカードは、かつて秋葉原はソフマップ中古館の店頭で、捨て値同然で売られていた元祖IBM PC/AT(1984年製造)に入っていたものだ。筆者は、このDOS/Vの原器とも言える歴史的な元祖IBM PC/ATを複数台保存しているが、うち2台については、中身をごっそり換装して、今風のマシンに仕上げている。その際抜き取ったオリジナルのカードが、このシリパラカードなのだ。よもやもう使わないと思ってはいたが、取っておいて良かったよ・・・しかし、このカード、XTバスだよ!8ビットバスだよ!今時の廃人が見たらPCIのカードと見間違えるようなシロモノだよ!もはや化石だよ!

 ついでにビデオカードも、今まで使用してきたVl-BUSからPCIのものに変更してみた。アイ・オー・データの名機、GA-DRX/PCIである。ビデオチップに、かの有名なTrident TGUI9660を使用した、当時のスタンダードカードであった。この構成だと、もうVL-BUSコネクタは使用していない。まあ、たまには違う環境を構築してみるもの悪くは無いであろう。EIDE HDDには、Western DigitalのCaviar 33100(3GB)と、NECのSCSI HDD D3861(105MB)を使用。この世代のギャップが、そしてI/Fの違いが、退廃的で無意味なんだよねぇ・・・

マザーボード上のカード類の状況。左から順に、EIDE MAXカード、SB16、シリパラ、SCSI、VIDEO、LANの順になっている。
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これが、元祖純正IBM PC/ATに使用されていた、シリパラカード。XTバスという骨董品。製造は1988年初頭と思われる。ナショセミのNS16450Sは、シリパラチップとしては超有名デバイスである。こーゆー古式ゆかしいカードを見ていると、癒されますなぁ。。。
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元祖純正IBM PC/ATに使用されていたシリパラカードには、珍しい部品が搭載されている。「DIPシャント」と呼ばれるこの部品は、「DIPスイッチ」の変更不可能版とでも言えるものだ。写真上、J1とJ2とシルク印刷されている4連スイッチがそれ。このように、金属を物理的に断線することで、設定を行っているのだ。
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ビデオカードもPCIのものに変えてみた。当時のスタンダードとも言えるアイ・オー・データの名機、GA-DRX/PCIである。ビデオチップには、これまた有名なTrident TGUI9660が使用されている。FreeBSD等、Unix OSにも対応しており、色々遊べたカードであった。
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 マシンが組上がったところで、OSを導入する。今回はEIDE HDDを2パーティションに分け、それぞれにWindows95とWindows95 OSR2とを導入してみた。ついでにMBMも入れ、ブート時にOS選択ができるよう構成する。さらに、押入で眠っていたATAPI接続の12倍速CD-ROMドライブを、セカンダリIDEとして接続した。

 マシン起動時には、先ず最初にSCSI BIOSがNECのD3861をDドライブとして認識し、次いでPROMISEのEIDE MAXのBIOSがEIDE HDDをCドライブとして認識する。CD-ROMは自動認識である。一連の初期設定が終了すると、MBMのブート選択画面が表示される。

 こうして、テストマシンもようやく標準的なI/Fと外部機器を持つ一般的なマシンに到達することができた。こうして見ると、今はホントウに便利な世の中になったものだと、感動すら覚えるというものである。。。

マシンブート後の最初の画面。先ずAdaptecのSCSIカード、AHA-1542CFのROMが認識され、SCSI HDDであるNECのD3861(1990年製造!)がDドライブとして認識される。

次にPROMISEのEIDE MAXのBIOSが認識され、プライマリのEIDE HDDを探しに行く。暫くすると、Western DigitalのCaviar 33100が、Cドライブとして表示される。

〆はMBMの起動で、この状態でWindows95、Windows95 OSR2のいずれかを選択する画面となる。後は通常の起動と全く同じ。このようにEIDE MAXは、SCSIとの混在もMBMの使用も、どちらも全く問題無く動作する。

Windows95で、1.5GBのHDDとSCSI HDD、それにCD-ROMドライブが正常に認識できているかどうかを確認する。なお、EIDE MAXを使用する場合には、マザーボードのBIOSでType-1を指定しておく。これは便宜的な処置であり、実際にHDDのパラメータ等を管理するのは、EIDE MAXのBIOSである。このため、デバイスマネージャ上では、DISK TypeとしてType-1が表示されている。
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動画1マシン電源投入時からMBMの選択画面が出るまでの、一連の動作。
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