VGAでのグラフィック性能をテストするためのベンチマークソフト「3DBENCH」。1991年〜1993年にかけて、Windows3.xが出る前の時期には、秋葉原のDOS/Vショップの店頭で軒並みデモしていたものがコレ。当時互換機マニアだった方であれば、知らないヒトはおるまい。。。


■退廃的互換機趣味(其之二十二) (2009/06/15)
 【3DBENCH】

 もうこのシリーズも22回目に達してしまったよ。自己満足もここまで行くと、書いてる本人も飽き飽きしてくる。第一、こんな記事読むヤツいるのかよ?マジで疑問に思うことがしばしばだ。もうそろそろ潮時かなぁ、などと思いつつ、また過去を振り返る。この生産性の無さ、無意味さ、これこそが「退廃的」と呼ばれる所以だと、一人悦に入る筆者なのであった。

 でもって今回はWindows3.X登場以前に大ブレイクしたベンチマークテストについて書いてみよう。「3DBENCH」と言えば、当時互換機をいじくっていた廃人の方で知らないヒトはいないであろう。そこら中のDOS/Vショップの店頭でデモしていたソフトである。この数値が高いの低いのと、それはもう大変な騒ぎであった。因みにこのソフトは、Windows XPを搭載した現代のマシンでも一応動作する。しかし高速すぎて目が全く追いつかない・・・

 今回は、この3DBENCHを、I/Oデータ社製VLバス版ビデオカード、GA-DVL2(グラフィックチップはシーラスロジック社製CL-GD5434)、ダイアモンド・コンピュータ社製の怪作であるVIPER VLB(グラフィックチップはPOWER9000)、謎のVLバスビデオカード(グラフィックチップはS3の86C805)、そしてISAバスのET4000AX搭載ボードと、四種類で動かしてみた。CPUは80486、33MHzと低速であるため、そこそこの数値しか出ていない。これがもう少し高速のCPUになると、それなりにベンチマーク値も上昇する。

 有名なハナシであるが、ダイアモンドのVIPER VLBは、VGAチップとアクセラレータチップとが別になっていた。通常のVGAで使用する際には、動作の遅いチップが担当し、8ビット以上で800x600以上の解像度になった時に、初めてPOWER9000が火を噴く、というヘンタイ的構成になっていた。よって、Windowsでは早いけどDOSではスンゲエ遅いというのが有名であった。かようにキワモノの板だったこともあり、Wineosw95からはOS標準のドライバとして組み入れられることすら無くなってしまったという、まあ不幸な石だねぇ。。。

 さて、結果を以下に示しておこう。

 ・GA-DVL2    :27.0
 ・Viper VLB   :23.2
 ・S3/86C805   :28.5
 ・ET4000AX(ISA):20.0

 やはりVGAではViperは遅いでつな。。。

3DBENCHの動作画面。かなり古めのPC(IBM The PC?)がグルグルと空を飛び、なぜか知らんが「HAL」の文字が動き回る。一回ループすると、右下にベンチマークスコアが表示される。

I/Oデータ社製VLバス版ビデオカード、GA-DVL2(グラフィックチップはシーラスロジック社製CL-GD5434)。これまでの本連載でメインに使用してきたビデオカードである。
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ダイヤモンド・コンピュータの怪作、VIPER VLB。グラフィックアクセラレータにPower9000を使用したもので、VGA時にはVGA専用の石にまかせるという、徹底したWindows対応の製品であった。93年24週頃の製品。当時としてはかなり高額なボードであった。
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謎の台湾製VLバスカード。グラフィックチップにS3の86C805を搭載したもので、低価格ビデオカードとして良く見受けられたものである。94年16週頃の製品。ビデオBIOSはPhoenix。
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前回の登場したISAバスVGAカードの定番、ET4000AX。1991年の製造で、今回テストした中では一番古い。
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動画1.VIPER VLBで3DBENCHを実行させた時の模様。スコアは23.2と、高機能カードの割にはかなり貧弱である。
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動画2.I/Oデータ社製VLバス版ビデオカード、GA-DVL2(グラフィックチップはシーラスロジック社製CL-GD5434)で動作させた3DBENCH。スコアは27.0と、まあそこそこ。
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