Windows For Workgroups Ver3.11 Upgradeのパッケージ。筆者はこのソフトを、1994年8月に秋葉原の「ぷらっとフォーム」で購入していた。懐かしいなぁ。。。


■退廃的互換機趣味(其之十七) (2009/05/20)
 【Windows For Workgroups その2】

 前回はOSのインストールとWin/Vによる日本語環境の構築までを辿った。今回はWindows For Workgroupsの「売り」であるネットワーク接続についてである。正直言って苦労した。なかなか繋がらないのだ。で、その原因というのが、全く別のところにあることが判明して、思いっきり脱力した。

 以前にも述べたように、筆者のテストベンチは第二作業室にある。ルーターは事務所に設置されており、PLCモデムで接続を行っていたのだ。春先までは何の問題も無かったのであるが、暑くなってきてから急にセッションがブツ切りになり、むずかるようになってきた。原因はエアコンであった。もともと、事務所と第二作業室とのコンセント間には、ブレーカーが介在する。その分ゲインが落ちていたのだが、エアコンが起動するまではなんとか持ちこたえていたようなのだ。しかし、エアコンのノイズが入るようになると、ぎりぎりで張っていたセッションが切れ切れになり、ついに使い物にならなくなっていたのだ。これが判るまで、そーとー時間がかかった。意外な所に原因はあるモノだ。PLCは、まだまだ課題が多い。

 で、ルータとの配線であるが、結局同一ブレーカー内は安定して動作するため、PLCを使用し、そこから先は15mの有線LANケーブルを引き回して接続することで、漸く安定したセッションが張られるようになったとういワケである。言ってみればハイブリッド接続だな。。。さて、Windows For Workgroupsで使用するNICであるが、今回二種類を試してみた。いずれもOSにドライバが標準で搭載されているものである。

 ひとつはBUFFALO(メルコ)のLGY-VI。基板上にプレートが貼付されているので一見何のLANチップを使っているのかが判らないが、剥がすとAMDのAM97C961(PCnet-ISA II)であることが判る。1998年12週の製造。当然ISAバス。もうひとつは、名門3comのEtherLink III(3C509B)である。これは1996年47週の製造で、ISAバス版。10Base-Tの他にも10Base5のDSub-15Pinコネクタも搭載している。

Windows For Workgroups Ver3.11パッケージ裏面の能書き。
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メルコのNIC、LGY-VI。このカードにはユーティリティーソフトが付いており、割り込みやDMAチャネルを自由に設定することができる。

メルコのNIC、LGY-IVの全景。肝心のLANチップのところにプレートが貼られているので、一見何の石を使っているのかが判らない。1998年12週の製造。製造が比較的新しい割には、ISAバスだったりする。
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メルコのNIC、LGY-IVに使用されているLANチップ、AMDのAM97C961(PCnet-ISA II)。
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3comのEtherLink III(3C509B)。3comの基板は、いつ見ても美しい・・・
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おまけ。筆者所有の最も旧いタイプのNIC。1994年40週前後の製品で、XTバス(!)である。旧いIBM PC/ATか何かに付いていたものだったと思うが、詳細は忘れた。10Base2なので今となっては使うに使えない。。。東芝の16F0291とTIの92F6454の2チップ構成。造りは丁寧だ。
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 NICの準備が出来たところで、ネットワークの設定に入る。前回記載した通り、Windows For Workgroupsのネットワーク環境は、NetBEUIかNetWare互換プロトコルしか搭載されていない。そこでまずTCP/IPプロトコルを用意しなくてはならないが、その前に、TCP/IPを動作させるため、16ビットのWindows上で32ビットのアプリケーションを動作させるためのモジュールが必要となる。この「Win32S」は、こことか、こことかここで入手できる。

 次にTCP/IPプロトコルであるが、Windows For Workgroups用のプロトコルスタックとして、TCP/IP-32 バージョン 3.11bが用意されているので、ここからダウンしておこう。TCP/IP-32は、どこか適当なフォルダを作り、その中に解凍して放り込んでおけば良い。以上で準備が整った。最初にWin32Sをセットアップし、付属のフリーセルか何かを動かして正常に動作することを確認した後、Workgroupsのネットワーク設定に移る。

 流れとしては、アダプタカードの選択、アダプタカードの設定、TCP/IPプロトコルの追加、TCP/IPの設定といった感じになる。最後に、ちゃんとNICが動作しているか、DOSプロンプト上でPingとipconfigで確認すれば終了だ。

 なお、設定がどこをどう見ても正しいにも関わらずNICが正常に認識されない場合、一旦PCの電源を落としてから、再起動させると復活するケースが多い。これについては、仕様なのかバグなのか、はたまたボードとNIC、OSとの相性問題なのか、筆者特異のケースであるのか、全く不明であるが、今回テストしたAMDと3comのNIC双方に共通して発生した現象であった。しかし、一旦認識して立ち上がれば、後の動作については全く問題無い。通常のWEB閲覧も、当時モノのネットスケープで可能だが、スクリプトエラーが出まくるので、そのつもりで。。。

ネットワークセットアップのメイン画面。最初はアダプタすら設定されていないので、メニューから選択して登録する。登録されているNICはそこそこ種類があるものの、如何せん旧いOSだから、現在入手できるモノは少ない。アダプタを登録しただけでは、TCP/IPプロトコルは導入されない。

AMDのNICを登録したところ。既にTCP/IP-32bが追加されているが、これは後から手動で登録する必要がある。最初にWin32Sをセットアップし、次にTCP/IP-32bを追加する、という手順が必要だ。

AMDのNICの設定画面。ベースアドレスは300H、割り込みは3を指定。これは事前にNICのセットアップユーティリティで設定した値と合わせなくてはならないのは言うまでもない。

NICのDMA設定画面。DMAは5を選択した。これも事前にNICに設定した値に合わせること。

TCP/IPの設定画面。デフォルトゲートウエーとか自分のIPとかを登録する。ここではDHCPは用いず、固定IPで設定した。

DNSサーバの設定画面。必要の応じて、適切な値を入れておく。

OSで用意されているNICの一覧表。全部当時モノのNICだから、よほどの物持ちの良いヒトでない限り、あまり意味が無いな。。。

ネットワークの設定ウインドウ。コンピュータ名、ワークグループの登録等を行う。

設定が終了したら、DOSプロンプトで「ipconfig」と、ルーターへの「ping」を打って、接続を確認しておこう。設定が全て正常でも動作しない場合には、迷わず全電源をシャットダウンした後、再起動すると動いたりする。

動画1.ネットワーク接続したWindows For Workgroups Ver3.11。ブラウザはネットスケープ・ゴールド3.02である。
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