1994年製造のAmerican Megatrends Inc.社製造のハイエンドマザーボード、「AMI Titan II」。元箱、取説付きで14年間保存されてきた。72Pin SIMMスロットが8本、EISA+PCIという最強の仕様。サイズも超弩級のFULL SIZE ATだ。
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■退廃的互換機趣味(其之八) (2008/11/10)
 【ハイエンドマザーの巻(後編)】

 さて、後編。倉庫の中の整理をしていたところ、かなり大きめの白い箱が目に入った。この中に保管されているマザーボードこそ、1994年当時はハイエンドマザーボードとして互換機界に君臨した逸品、「American Megatrends Inc. AMI Titan II」なのである、とここまで書いて、前回の原稿のコピペそのままだと気が付いた。あんまり手を抜くのは良くないけど、実際使えるものは文章でも使うのが筆者の信条である。でもって、コピペはまだ続く。このマザーボードがどうしてここにあるのか?しかもほぼデッドストックの状態で保存されてきたのかの記憶は、完全に欠落しおり、今となっては永遠に判らない。このマザーボードの詳細については、こちらをご覧頂きたい。。。って第一パラグラフがあっという間に出来ちまったぜ!!!

 このマザーボードは、サーバ用途として発売されていたものだ。当時の最新CPUであるPentium 90MHzをSMP(対称型マルチプロセッシング:Symmetric Multiprocessing)で駆動していた豪華版だ。1994年の製造であるが、当時Pentium 90MHzがどれだけ高価だったのかを知るヒトはもう少ない・・・

 せっかくだから、メモリとマウスを接続して起動だけしてみた。このボードもハイエンド製品だけのことはあり、14年のぬかずけ期間があったにもかかわらず、あっさりと動作した。なお、BIOSはAMI WINBIOSを搭載しているが、WINBIOS搭載ボードの最初期に当たるものではないかと考えられる。筆者は現物を持ってはいないが、確か1993年後半に米国の「GALAXY」社が「GALAXY V」というマザーボードを世に出しており、これにAMI WINBIOSが初めて搭載されていたような記憶もある。因みにこの「GALAXY V」は、「VL+ISA+PCI」の構成を取っており、本企画のテストマシンと構成的には同一であったようだ。

 AMI Tian IIを復活させるに当たっての注意点は、2つのみ。72Pin SIMMメモリはパリティ付きでないと認識しないこと、及びシリアルマウスでは無くPS/2マウスを用いないとWINBIOS上でカーソルが動かないことである。いずれも今となっては意味の無い知識かもしれない。。。  ・・・というわけで、今回はこれだけ。

「American Megatrends Inc. AMI Titan II」の元箱。色が変色しているところは、箱の上に何か置いてあった跡である。それほどの長期に渡り、デッドストックされてきたということだ。


元箱の中身。取説、コネクタ、そしてマザー本体が分厚いスポンジにくるまれている。珍しいことに、本製品には日本語化されたマニュアルが同梱されていた。AMI日本法人制作の日本語マニュアルの日付けは1995年1月になっていたので、その頃購入されたものと思われる。

静電防止袋から出した「Titan II」。EISA+PCIという最強の構成である。しかも、当時ハイエンドCPUであったPentium 90MHzをSMPで駆動するというオマケ付き。このフルサイズATのマザーは、見ているだけで解脱できそうなくらい、美しい!
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Titan IIの基板表面のアップ。AMI社の三角形のロゴが目立つ。BIOSはAMI WINBIOS。Windows95が出る前、マウスでBIOSの設定ができるということで、大変話題になったものである。
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AMI WINBIOSのトップ画面。当時はマウス操作でBIOS設定が出来るということに、皆驚愕したものだ。ウィンドウのデザインは、どことなくWindows 3.1に似ているところが面白い。
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AMI WINBIOS起動画面動画 その1

AMI WINBIOS起動画面動画 その2


ついでに、なぜかマニュアルのみ残っていた「GALAXY V」の取説を掲載しておく。ここに掲載されているAMI WINBIOSの日付は1993年となっており、おそらく同BIOSを搭載したマザーボードでは最初期の物にぞくするのでは無いかと憶測している。
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