1994年製造のAmerican Megatrends Inc.社製造のハイエンドマザーボード、「AMI Enterprise IV」。元箱、取説付きで14年間保存されてきた。72Pin SIMM、EISA+VLという風変わりな仕様になっている。驚くべき事に、14年経過した後でも、バックアップバッテリーは生きていた。。。
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■退廃的互換機趣味(其之七) (2008/11/05)
 【ハイエンドマザーの巻(前編)】

 本来であれば、VL+ISA+PCIの三種混合ワクチンのようなマザーボードをベースに、さまざまな実験を展開するという本企画であるが、筆者が気まぐれということもあり、脱線も多い。今回は、倉庫の中を棚卸ししていた時に発見したハイエンドマザーボードについてである。なおかつ、前編/後編の2回でお送りするスペシャル枠となっているんだけど、こんな話題をスペシャル枠にすること自体、余り意味が無い。

 閑話休題、倉庫の中の整理をしていたところ、かなり大きめの白い箱が目に入った。この中に保管されているマザーボードこそ、1994年当時はハイエンドマザーボードとして互換機界に君臨した逸品、「American Megatrends Inc. AMI Enterprise IV」なのである。なお、このマザーボードがどうしてここにあるのか?しかもほぼデッドストックの状態で保存されてきたのかの記憶は、完全に欠落しおり、今となっては永遠に判らない。このマザーボードの詳細については、こちらをご覧頂きたい。

 せっかくだから、486/DX2 CPUと適当なメモリを突っ込んで起動だけでもさせてみた。さすがメリケン製、14年の歳月をものともせず、不死鳥のように蘇ったのである。当時の廃人は台湾製のノーブランドのマザーボードを、取っ替え引っ替え、まるで着せ替え人形のように取り替えては遊ぶのが主流であったため、このようなハイエンドのマザーを購入して使用するということは、ほとんど無かった。ただ、会社のシステム管理者等、サーバのメンテをしている人は、安定性を求めてこのような高級品を社費で買えることができたのである。

 ・・・というわけで、今回はこれだけ。

「American Megatrends Inc. AMI Enterprise IV」の元箱。真っ赤なロゴが、ハイエンドマザーを象徴していたものだ。1994年の頃のことである。


元箱の中身。取説、コネクタ、そしてマザー本体が分厚いスポンジにくるまれている。
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静電防止袋から出した「Enterprise IV」。EISA+VLという珍しい構成である。というか、珍しいを通り越して変態、マニアック、異常、アノマリーとも言える構成だ。
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Enterprise IVの表面のアップ。主要チップセットの表面には、AMIのロゴシールが貼付されており、チップの型番の詳細は判らない。なお、チップセットは総計6個という、絢爛豪華な構成である。
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Enterprise IVのBIOS起動画面。マシン起動からBIOS表示までの動画をご覧になりたい変人はこちらをクリック、クリック!!!

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