1986年当時の中国北京のバス、地下鉄のチケット
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■チケット (2008/08/20)

 押入の中を片付けていたら、昔中国・北京に行った時の記念品が出てきた。筆者は今(2008年)から22年前の1986年3月に、初めて中国へ行った。当時は若かったため、今考えると無謀とも言えるスケジュールだった。予約は行きと帰りの航空券と初日の香港、二日目の広州のホテルのみ。後は行き当たりばったりの観光旅行である。香港からシンセン経由で陸路入国し広州で一泊、その後は北京へひとっ飛びで2週間ほど滞在といった感じだった。

 貧乏旅行だったため、現地での移動や宿泊にかかる費用は極限まで切りつめた。タクシーの利用は空港往復のみ。それ以外は利用しない。現地の人が利用する食堂で朝食を取り、現地の人が利用するバスや地下鉄に乗って移動し、宿泊も学生などが良く利用する激安のドミトリーに泊まった。ちょうど北京では「中国共産党大会」が開催中で、ホテルや旅館はほぼ全て満室状態。従って、旅行中の主たる目的は「今日の宿を探すこと」になってしまった。。。

 当時のことを書き出すと長くなるので省略。ここに掲載したのは、その時北京で利用したバスや地下鉄のチケットである。記念品として持ち帰っていた。今はどうなっているか判らないし、おそらく近代化されパスモみたいなカードが導入されているであろうが、1986年当時は、バスの中に車掌さんがいて、チケットを販売していた。

 まあ、こう書くと何ということも無いハナシであるが、この北京のバス、混んでいるなんてもんじゃない。例えればラッシュ時の山手線車内並みの混雑と言えようか?乗り込むのに一苦労、車掌とコンタクトするのに一苦労、チケットを買うのに一苦労と、体力勝負の交通機関だったのである。筆者は「マジメ」なので、できる限りチケットを購入すべく努力したが、中には混んでいることを幸いに、ただ乗りしているような客も見受けられた。でもまあ、こう混雑していると、チケットを買う前に目的地に着いてしまうという、シャレにならないことも起こり、実際2〜3回は筆者もそのような状況でただ乗りしてしまったことがある。

 混雑時には面白い体験も出来る。混雑がひどくて、どうしても車掌さんとコンタクトできない場合、隣の人にお金を渡して、リレー式に車掌さんまでバス代を渡してくれることがあるのだ。車掌さんでは、代金を受け取った後、チケットをこれまたリレー式に戻してくれる(つり銭がある場合はそれも一緒にね!)。良くできたシステムである。衆人環視の中では、お金をちょろまかすこともできなかろう。。。

 こうして集めた当時のバスや地下鉄、観光地、鉄道のチケットを、コラージュにしてみた。プリントアウトして眺めるのも面白いのではなかろうか?

1986年当時の北京市内のバス路線マップ。これが移動時の必須情報を提供してくれる命綱となった。使い込まれてボロボロになっている。詳細は、下記の高解像度JPEG画像を参照のこと。
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 上の画像は、北京滞在時に大変重宝した市内のバス路線マップである。基本的に各路線は番号で整理されており、わかりやすい。滞在期間中に、それこそ嫌になるくらいバスで移動しまくったので、資料もボロボロになってしまった。しかし旅行中、この紙切れ一枚が非常に役に立ったのは事実である。

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