ORBIT 表紙
NASAのスペースシャトル・クルーが撮影した、地球の写真集「ORBIT」。宇宙版「癒し系」写真集として、結構重宝していたりする。


ORBIT (2006/02/12)

 アマゾンより、NASAのスペースシャトル・クルーが撮影した写真集「ORBIT」が届く。宇宙空間から見た地球の写真集は、この他にも数冊あるが、この「ORBIT」に掲載されている写真は、それらの中でも極めて鮮明で美しい。スペースシャトルの中から、高性能機材を用いて撮影したものだから、品質が高いのも理であろう。疲れた時など、こういう風景をつらつら見ているのは、ホントウに癒されるよ。。。日本のアマゾンからでも購入可能なので、興味のある方はこちらをどうぞ。。。
ヽ(´ー`)ノ

 本書は大型のアート本で、地球上の地域ごとに分類して掲載されている。撮影した場所を地球儀のイラストで示す等、わかりやすい工夫も施されている。写真の大部分は、NikonのF4に35mmもしくは50mmのレンズを搭載したもので撮影されたとのこと。この他に、アストロノーツ御用達のハッセルブラッド553ELSや、Linhof Aero-Technika 4"x5"など、マニア垂涎の機器が使用されているそうだ。
ヽ(`Д´) ノ

ORBIT より、クレタ島(左)とシシリー島(右)
クレタ島上空には、シャトルにより放出された小さな観測衛星が漂う。シシリー島では、エトナ火山からの噴煙も確認できる。


ORBIT より、ガラパゴス諸島上空
火山活動でできた島らしい光景。造形的に特徴がある地形だ。


ORBIT より、東京湾(右)と音禰古丹島(オネコタン)島(左)
東京上空もちゃんと掲載されている。左側の写真は、千島列島の北部に位置する音禰古丹島(オネコタン)島。氷に閉ざされた風景が印象的・・・

 スペースシャトルが出てきたところで、関連書籍を一冊ご紹介。松浦晋也著「スペースシャトルの落日(失われた24年間の真実)」は、シャトルという乗り物が、そのコンセプトからして、いかに間違っているかを、克明に示したものだ。こう書くと、世の中に良くある「煽り本」の類かと勘違いするかも知れないが、内容的には極めて論理的であり、説得力がある。コロンビアの空中分解事故や、チャレンジャーの爆発事故等で、現在ではスペースシャトルは危険な宇宙船だという印象が強いが、本書はそもそも設計コンセプトからして間違っていたと指摘している。
┐('〜`;)┌

 曰く、「なぜ翼を付けなくてはならなかったのか?」とか、「本体の再利用が本当に低コストにつながるのか?」といった問題提起は、確かに考えさせられる。挙げ句の果てに出来上がったモノは、想像を絶するほどの複雑なシステムで運用されており、これでは事故の可能性も高くなってしまっても仕方無い。既に多額の開発費を投入して完成した既存のサターンロケットをベースに、改良して使うといった方法を、なぜ採用しなかったのか、疑問が残る。積み荷と人間を同時に宇宙空間に運ばなくてはならないという不合理面もあるし・・・こうした数々の問題点が浮き彫りになり、2010年のシャトル運用中止と新宇宙船投入が決定されたと思えなくもない。読むと色々と考えさせられる一冊である。

スペースシャトルの落日 表紙
スペースシャトルの問題点を、極めて論理的かつ明快に解説した好著。なかなか考えさせられる内容である。


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