EduCALC 1995年3月号 カタログ#67 表紙
懐かしいEduCALCのカタログ表紙である!筆者が溺愛して使用していたHPのOmniBook 600が、トップを飾る。当時のパームトップヲタで、EduCALCを知らない人間はモグリであった。それは今でも変わらない!
ヽ(´ー`)ノ


■EduCALCとJDR!懐かし杉!! (2005/09/04)

 部屋の中を整理していたら、EduCALCとJDRのカタログた大量に出現してきた。懐かしさの余り、しばし手を休めて見入ってしまった。いずれも1994年〜1995年にかけて発行されたものだ。思い返せばあの頃は、オークションも無く、ネット環境も貧弱で、海外の製品を入手するのは困難を極めたものだ。
ヽ(`Д´) ノ

 EduCALCと言えば、DOS/V黎明期〜全盛期にかけて、パームトップ廃人御用達として広く知られていたショップである。その名が示す通り、教育用途向け計算機をメインに扱っている会社であったが、パームトップ、サブノート等にも「異様に」リキが入っており、レア端末、お宝の宝庫として重宝したものだ。筆者のパームトップ系グッズは、ほとんどここから入手していたものだ。

 さて、このEduCALCが現在どうなっているのかであるが、残念ながら1997年に倒産している。(倒産報告のページはこちら)。しかし、「EdCALC」で検索をかけると、同様にHPの計算機をメインに取り扱うEdcalc.netなるページが出現する。この会社と以前存在したEduCALCとの関係は不明であるが、現在OpenしているEdcalc.netはシンガポールで運営されているということもあり、関係は無いのだろう、きっと。。。

 閑話休題。本家EdCALCAカタログの「目次」ページには、EduCALCに勤めていた方々の紹介が、写真入りで掲載されている。その一番最後、「Kaycee」は、「犬」である。そう、このお店は結構シャレっ気があり、飼い犬を「Official Greeter」として掲載していたのだ。これに習い、筆者HPでも筆者飼い猫の「雪丸」を「Official Greeter」として掲載していたりする!

ヽ(´ー`)ノ

EduCALC名物、Official Greeterの「Kaycee」(赤枠内)!
見ての通り、犬でつ。ワンちゃんでつ。このお店に行くと、きっとこのワンちゃんが出迎えてくれたのでしょう・・・
ヽ(´ー`)ノ
因みに右側のオッサンが、EdCALCのチーフマネージャーのJim Carter氏。

EduCALCに掲載されている、あの「PTV-30」
まさか、香港のInstant Tech社製パームトップ「PTV-30」までも扱っているとは!かように、このお店は廃人どもにとっては「衝撃の」ショップだったのだ!
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 日焼けして黄ばんでしまった再生紙のカタログをパラパラとめくってみれば、そこはかつてのシャングリラ。謎ぱ〜全盛時代の怪しいグッズのオンパレードである。今現在これが入手できたなら、、、と思わずホンキで考えてしまうものばかりだ!このショップのコアなところは、香港製パームトップ「PTV-30」を常時在庫していたところだ。価格は$429と決して安くは無いが、このマシンをこの時代に取り扱っていたということだけでも、驚嘆に値する。閉店間際の在庫一掃セールの際は、確か$100でたたき売っていたような記憶がある。ああ!なぜあの時に買って置かなかったのだらうか???波多利朗は大ばか者だ!
ヽ(`Д´) ノ

 HPのOmniBook 600Cもあるよ。ポップアップマウスとカラー液晶を搭載したサブノートで、このマシンのキータッチを越える製品は、未だ嘗て経験したことがないくらい、上質のものだった。当時価格は75MHzの486CPU、260MBのHDDが搭載されたモデルで、$3569。やっぱHPは高かったんだよね。

 当然HP200LXは「常識的」に在庫している。1MB版が$499、2MB版が$679也となっていた。LX周辺機器は、およそ考えられる限りのものが掲載されていて、見ているだけでも楽しい。Psion Series 3aもあるよ。しかも「New」の表示付き!こちらは本体$419となっていた。

Psion Series 3aの記載
「New」の文字と共に掲載されている、あのPsion Series 3a。
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JDR 1993年版カタログ#26 表紙
JDRの表紙は大変楽しい。Robert Sttinneyというイラストレータが描いているのだが、電子部品を人に見立てている。当時流行りだったFAXオーダー専門店で、DOS/V黎明期の部品調達には重宝したショップだった。

 EduCalcで郷愁に浸った後は、JDRだ。この会社は今でも元気にがんばっている。このJDRという名称だが、社長の名前が「Jeffery D. Rose」ということに由来している。同社の現在のHPはこちら・・・

 さて、1993年版#26のカタログを見ると、とんでもなく古いマシンの部品が揃っているのに驚く。1993年当時は、intel 80486DX-33MHzがハイエンドマシンとして君臨していた時代であり、まだまだ386や386SXシステムも現役であった頃だ。それにしても、新品の8088マザーボード(当然XTバスOnly)とか、16MHz駆動の80286マザーボードといった製品まで扱っているとは、さすがアメリカ!懐が深い。DIYで古いマシンでも修理して使う人が多かったんだろうねぇ・・・因みに8088ボードは$99、80286ボードは$149となっている。

 このショップでは、IBM PC互換機であれば、マザーボードから電源、細かいパーツ、周辺機器、ソフトウエアまで、全て一通り揃えることが可能だ。筆者は現在でも、サブマシンとして1984年製造の元祖IBM PC/ATの筐体を使用しているが、これに搭載しているAT電源も、このJDRから新品として調達したものだ。同様に、元祖IBM PC/XTに、ミニサイズの386ボードを入れたマシンもあるが、このXT電源も同じである。因みに、この時代の「最高級」「ハイエンド」マザーボードとは、486DX-50MHzを搭載したEISAバスのもので、$1195。そう言えば、EISAなんてのも、有りましたなぁ・・・

(´ー`)у-〜

JDRのカタログよりマザーボードを掲載したページ
8088とか80286とか、いかに1993年当時とはいえ骨董品のような存在のものを、良くも在庫していたものである。さすがだ!
ヽ(´ー`)ノ
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California Digitalのカタログ表紙
日本の廃人連中は「カリデジ」と呼んでいた、アメリカ版通販ジャンクショップ、「California Digital(カリフォルニア・デジタル)」のカタログ。いったいいつの発行なのか、記載が無いのでさっぱりワカランが、IBM 701C バタフライが掲載されているところを見ると、おそらく1995年後半と思われる。

 ついでに出てきた怪しいカタログ。あの「California Digital(アリフォルニア・デジタル)」である。パームトップ廃人連中は、略称「カリデジ」と呼んでいたショップで、まあ当然のことではあるがアメリカはカリフォルニアにある。このショップは、Poqet Computer社が1989年に発売したPoqet PC Classicを、$189で発売していたことで有名だった。実は現在も、Poqet PC PLUSを$159で販売していたりする不思議な会社なのだが、実際生きているのかどうかは不明。

 このショップはジャンク屋の通販版である。扱っている商材は、コンピュータ関連が多いが、モデルガンや時計、半導体レーザー加工装置、果ては缶コーヒー加熱装置までがラインナップされているというカオス的魅力がたまらない。カタログも真っ黄色の表紙にいきなり商品を掲載してたりして、単刀直入、常に直球勝負の会社と見た!ご興味のある方は、同社のHPをご覧頂きたい。

カリデジのカタログ(1995年版?)に掲載されている初代Poqet PC
今ではもう入手不可能になってしまった、パームトップの元祖的存在、Poqet PC Classicも、ここで購入できた。日本の廃人で、同機種を持っている人は、ほとんどここから手に入れたのではないだろうか?
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