PCI Express x8対応版 nVIDIA GeForce PCX5900 改
x8スロットに挿入可能なよう、PCIコネクタ2カ所に切り込みを入れたモノ。
(注)本品は一般的に販売されている製品ではありませぬ。。。いわゆるワンオフみたいなもんでつ。


■DELLの鯖(サーバ)
  SC420のセットアップ (その3) (2005/07/09)

 SC420のPCIにグラボを搭載してみたものの、GeForce2 MX-400では、画質は満足できるがスピードが遅いし、ヨドバシで買ってきた玄人指向(クロシコ)のRD925_LP128Cは、スピードはまあまあだが画質が気に入らないといった状況に陥り、さてどうしたものかと思案中、というのが、前回までのあらすじであった。元々このSC420というマシンには、PCI Expressのカードスロットが搭載されている。これを使わない手は無いワケなのだが、どっこいそうは問屋が卸さない・・・

ヽ(`Д´) ノ

 DELLのHPを見ると、「物理的取り付けができるのは、PCI Express x8対応のカードのみ」とワザワザ明記されている。それじゃあ、x8のカードを突っ込めば良いじゃないか、ということになるのだが、PCI Expressはx16が主流であり、x8というのは滅多に見ない、というか筆者はまだ見たことが無い。(っと、ここまで書いていたら、「秋葉PC HotLine 7/9号」にて、「PCIe x4/x8コネクタ採用の4画面出力ビデオカード展示中」という記事をハケーンした!しかし、予価11万円という天文学的価格に、一発で萎える・・・)

 どうも、このx8のExpressスロット、元々RAIDコントローラなどの用途に使うため搭載されたいるようで、グラフィックボードは、ほとんどがx16製品であるのが現状のようだ。で、世の正しい廃人さんたちはどう対応されているかと言うと、「マザボ削り」もしくは「グラボ削り」のテクニックを用いて、x16のカードを使用しているようなのだ!マザボ削りの場合、x8用PCIスロットの内部に設けられた2個の仕切を、ドリルピットとカッターを駆使して切り取る方法が採用されている。こうしてしまえば、現状販売されているx16のカードを、そのまま使用することができるというワケだ。そのかわり、マザボに加工を施すため、当然のことながらPC本体はDELLの保証範囲外になってしまう。

 一方、グラボ削りの場合、x16のPCIコネクタ部分に、上記2個の仕切が入るよう、切り込みを入れる。この方法では、マシン本体は無加工のため、保証対象外になるのはグラボのみとなる。しかし、PCIの細かいコネクタ間を削る作業は、なかなかしんどい。特に筆者のように老眼が激しくなると、とてもじゃないけど作業できん!そんな中、偶然「x8対応加工済み」のnVIDIA GeForce PCX5900「改」を、某所より購入することができた!マンセー!!

ヽ(´ー`)ノ

DELLのHP、SC420の仕様一覧の表記
「物理的取り付けができるのは、PCI Express x8対応のカードのみ」と明記されている。x16のPCI Expressカードが「入らないよぉ〜〜〜!」と後で文句言われないための、DELLの予防措置である。


SC420のPCI Express x8 スロット
画面中、赤い○で囲んだ仕切が、x16カードの物理的搭載を阻害している。


今回入手した、SC420対応x8 nVIDIA GeForce PCX5900
画面中、赤い○の部分が削除されたところ。この処理により、x8スロットに問題無く搭できるようになる。


 さっそくスロットに挿入し、マシンを起動させる。ドライバソフトをCDでインストールすると、簡単にセットアップが完了した。処理速度を測定すべく、ベンチマークテストを実施する。3DMark03では、4711をマーク。さすがに3DMark05はしんどく、スコアは927であったものの、以前とは比べモノにならないくらいの快適な処理速度に大満足である。筆者お気に入りのNASA World Wind 3.1.1も全く問題無く動作する。

 これにて、ようやくDELL SC420がメインマシンとして使える程度にまでアップグレードできた。「安いから」ということで、初心者が安易に手を出すと、かなり痛い目に遭うことになるマシンではあるが、「改造命」の廃人さんたちにとっては、面白い遊び相手になること間違いなしである!筆者も久々にPCいぢりで楽しめたよ!今回も、色々とお勉強ができました!

ヽ(´ー`)ノ





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