■DELLの鯖を買う (2005/06/24)

 某オークションで、DELLのサーバマシンを買った。今日届いた。デカイ箱だ!そもそも今回DELLを買おうと思ったのは、現在メインとして使用しているマシンが、余りにタコで遅いからだ。。。
(;´Д`)

 こーゆー仕事(PC関係のライター)をしていると、良く「マシンは何を使っているのか?」と聞かれる。たいへんマニアックでコアな記事ばかり書いてきたせいか、筆者が使用しているマシンは、最新のPentium D CPUを使用し、何ジゴバイト(注:バック・トゥ・ザ・フューチャーを観てるヒトしか判らないシャレ)ものメモリを搭載、グラボもGeForce 7800 GTXかなんかを使っていると誤解される方も多いのだが、さにあらず。実際は、筐体には、かのIBMが1984年に発売した元祖「IBMが1984年 PC/AT」モノホンを流用し、Baby-ATフォームファクタのZIDA TX-810EUマザーボードにCeleron 1.2GHz CPUを搭載、メモリもたった512MBの"PC-100" SDRAMという、「何ソレどーゆーこと」的なマシンを、今でも頑張って使ってるんだよね。。。しかも、グラフィックなんか、intelの810チップセットに内蔵されているオンボードのVGAと来たモンだぁ!!!
(;´Д`)

 そんな昔のマシンで意地張らなくてもいいじゃない?と言われる向きもあるのだが、正直なところ、PCに大枚はたくというのが、どうしてもできないのだ。そりゃ、DOS/V黎明期の頃、まだ秋葉原でマザーボード単体で売っている店が1〜2店しか無かった時代に、湯水の如く金をかけ、マシンを自作し続けてきた筆者ではあったが、最近は製品のライフサイクルが異様に短く、高い金出して買ったマシンやパーツが、ほんの数ヶ月でゴミとまでは行かないものの、ごくフツーのスペックになってしまうのを見るにつけ、もうアホらしくなっちゃったのである。しかも年を取ったせいか、「もったいない」という精神が身に付いてしまい、使えるものは1秒でも長く使おう、という基本姿勢になってしまったから、なおさらだ。

 しかしそうは言っても、今使ってるマシンはいかにも非力だ。エディタでテキストを入力するという、それこをMS-DOS Ver3.30でやっていたような作業中にも、ノートン君のウイルスパターンオートアップデートが始まると、日本語変換が止まってしまうようでは、さすがの筆者もキレるというものだよ。しかし、マシンには金かけたくない。というわけで、色々考えた挙げ句、DELLの法人向けサーバマシン「SC-420」をネットオークションにて購入するのが、最も安上がりだとう結論に至ったのである。

 法人相手のモデルであるが、オークションで購入後、ユーザ登録変更すれば何ら問題無くDELLの保証が得られるし、足りない仕様は同じくオークションで部品を落札して追加すれば済むことだ。こうして、Pentium 4 2.8GHz、メモリ256MB、HDDはシリアルATAの160GBという新品PCを、送料込み35,000円という、冗談みたいな価格で入手した。さすがにサーバマシンなので、音源は付いてないし、光学ドライブもCD-ROMのみである。メモリも256MBじゃ心許ない。そこで音源カードは、同じくオークションでSound Blaster Live 5.1chを1,980円で、メモリは256MBのDELL純正を3,500円で、光学ドライブはヨドバシにてI・Oデータ社製のDVDマルチドライブを7,800円で追加購入して組み込むことにしている。これらの費用を加算しても、総計たったの48,280円だよ。。。
ヽ(´ー`)ノ

 PC欲しいけどお金無いよ〜っていう方、DELLのサーバマシンは穴場ですぜ!そりゃ、足りない部品を付け足したり、OSを一からインストールしなくてはならんというハードルはありますケドね、それも楽しみと思えば安いもんだよ!ここまで安上がりに出来ちゃうんだったら、サーバマシンをベアボーン代わりにした方が、よほど利口というものだ。なんか、こんな時代になっちゃうと、PC自作するのがアホらしくなっちゃったのである。。。昔は良かったねぇ。。。。合掌!
┐(´ー`)┌

DELL Power Edge SC420本体外観
サーバ専用機なので、色気は全く無い。質実剛健。これがPCの正しい姿なのだ!

DELL Power Edge SC420本体裏面
最近のPCケースにはとんと疎かったのだが、ドライバ不要でケースを開けることができるというのは便利なモンだ!筆者が使用しているIBM PC/ATのケースは、6本のネジを外さないとカバーが取れないもんなぁ・・・

DELL Power Edge SC420 I/O端子類
物故PC好きの筆者がこだわる部分。セントロニクスパラレルやRS-232Cといった、レガシーなI/Oがちゃんと搭載されているのも、サーバ仕様ならではのこと。最近は、こういった古いI/Fは絶滅してるもんなぁ・・・

DELL Power Edge SC420 内部構造 #1
レバー2カ所を押してカバーをガバっと開けたところ。一番目立つのは、巨大なヒートシンクダクト。Pentium 4 2.8GHzの膨大な熱量を排出するための装置である。こうして見ると、PCというより冷却装置といった方が良いほどだ。

DELL Power Edge SC420 内部構造 #2
マウントベイ部分。光学ドライブ(CD-ROM)とフロッピーとHDDが格納されている。各ドライブは、専用のプラスチック製ガイドレールで、ワンタッチで取り付ける。3.5インチ用、5.25インチ用の予備レールも、ちゃんと筐体内に付属しているところなど、なかなか芸が細かい。

DELL Power Edge SC420 内部構造 #3
マザーボードのアップ。PCIカードすらネジ留め不要という徹底ぶり。確かに、BTOでいちいちドライバでネジ回して固定してたんでは、組み立てコストアップにつながる。音源チップ搭載部分にLSIは無く、ランドが取ってあるのみ。鯖マシンらしく、LANはBROADCOMのギガビット・イーサを搭載している所など、いかにも職人的。


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