■昭和レトロな自転車ブザー (2005/05/14)

 筆者はレトロな自転車グッズが好きだ。2/21の回でもご紹介したが、自転車用方向指示器は、その中でも極めて貴重な逸品だった。今回取り上げる「自転車ブザー」も、今となってはかなり珍しくなってしまったアクセサリである。その昔、世のほとんどの自転車には、こういった乾電池駆動のブザーが付いていたものだった。今じゃ、まあお目にかからんなぁ・・・だって、手動ベルで事足りるしね。。。
(;´Д`)

 最初にご紹介するのは、サンヨー社製自転車ブザー、CB-30P型。ご覧の通り、自転車屋の軒先にかかっている台紙に、今も装着されているデッド品だ。もう、外観形状が昭和レトロしていて、グッと来る。本体側面にある金属製のボッチを押すと、上蓋がパカっと開いて、電池ホルダーが現れる。寝ぼけたクリーム色とライト部分の赤が、郷愁を誘うな・・・
ヽ(´ー`)ノ

 次は、ナショナル製品のNL-511型。こちらもデッドストック品で、しかも外箱まで残っていたもの。サンヨー製品と比較すると、ケース装飾が子供向けに仕上げられている。基本的な仕様は、ほぼ同じ。赤いハイトップ乾電池の絵が、なんとも懐かしい!実際に鳴らしてみると、びっくりする位の音量があった。当時は現在と異なり、自転車もなかなか手が届きにくい、高額の商品だった。そのため、みんな大事に乗っていたものだ。自転車用方向指示器やブザーといった商品も、だからこそ受けたのだろう。自転車すらも使い捨てで、持っているのが当然の現代にあっては、このような商品はもはや成立しないだろうな。モノを大切にしていた時代の産物でした。。。合掌!

サンヨー・サイレン
自転車屋さんに吊してあった台紙そのものに付いている、デッドストックの自転車用ブザー。これはサンヨー社製のもので、サイレンと称している。色といい、形といい、まさに昭和レトロ!

サンヨー・サイレンの内部構造
電球、ブザー、単二乾電池ホルダーが入っている自転車ブザーの内部。ハンドルバーに装着したボタンを押すと、ビィィィィ〜〜〜っという音と共に電球が光る!

ナショナル・サイクルホーン外箱
ナショナル・サイクルホーン外箱。この品もデッドストックされていたもの。警笛鳴らせのマークと野暮ったい色使いが、昭和レトロしてる。サンヨーではサイレンであったが、ナショナルではサイクルホーンと称していたのだな・・・・

ナショナル・サイクルホーン
箱の中身はこんな感じ。サンヨーのサイレンと同じように、台紙に付けられている。

ナショナル・サイクルホーンの内部
ボタンを押すとブザーが鳴って電球が点く、という仕様は、当時のお約束。サンヨー製品と比較して、外側ケースの装飾が若干子供向き。電池ホルダーに残る「ナショナル・廃トップ乾電池」の絵が懐かしい!


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