■デッドストックのAgendA端末ゲトー! (2005/03/23)

 3/8号にて取り上げた「The Microwriter:Vintage ergonomic keyboard」に引き続き、カルトPDAとして名高いAgendAのデッドストックモンが届く。この製品、柴隠上人 稀瑠冥閭守 (Kerberos)氏がe-Bayで落札したものなのだが、大変貴重なことに、元箱もそっくり付いているという激レアものだ!というか、AgendAがどのような端末なのかを知っているヒトって、ほとんどいないよなぁ。。。この端末、おそらく誰も読んでいないと思うが、筆者は技術評論社の雑誌「モバイルプレス」2004年春号において紹介した経緯がある。その時入手していたAgendAは、本体のみで箱はおろか取扱説明書も無し。従って、基本的な仕様も何もかも、全く不明であった。今回は説明書一式が付いており、これだけでも資料的価値が高い!
ヽ(´ー`)ノ

 ところで、AgendAとThe Microwriterとの類似性については、共にコード・キーボード(Chord Keyboared)と呼ばれている入力デバイスを搭載している点だ。The Microwriterがキーボード単体として最初に商品化され、その後、この入力デバイスを搭載した端末であるAgendAが出てきたのである。The Microwriterは、1980年にサイ・エンドフィールド(Cy Endfield)という人物によって発売された。当時の価格は£500であったと言う。その後、1989年に£199でAgendA端末が発売される。いずれも15年以上も前のハナシだ。

 AgendA端末に用いられているCPUは、モトローラ製6303。これは、Psion Organiserシリーズに搭載されていたものと同一である。古い製品のことだけあって、ROM、RAMは標準で32KBしか搭載されていない。RAMは外部メモリスロットを使用することで、最大128KBまで拡張可能であった。最大の特徴であるコードキーボードは、通常のキーを取り囲むように配置されている。ゴム製のフニャフニャした感触でちょっと頼りないのだが、ちゃんと文字入力ができてしまうから、大したモンだ!

 液晶も激ショボいぞ!20キャラクタ×4行という驚愕の狭画面だ!バッテリは充電式のものを内蔵している。I/Oも、特殊仕様のカードスロットに特殊仕様の拡張コネクタと、グローバルスタンダード的なものは一切無いという潔さだ。コードキーボードによる入力は、アルファベットの字面を描くように行うのだが、慣れてしまうと結構早く入力できて、これはこれで便利だったかもと思わせる逸品。いずれにせよ、パソコン黎明期の時代に、これだけこだわった入力デバイスを持ったPDAが実在したということは、実に驚くべきことである!

 というわけで、AgendAはPDAマニアにとっては伝説の端末なのであるが、いかんせん日本語化という事が全く原理的に絶対不可能だったため、ここ極東の島国における知名度は絶望的に低い。どの程度低いかと言うと、まだInstant Tech社のPTP-20の方が有名なくらいだ、と言えば、多少なりとも(判るヒトには)お判りかと思う。


AgendAデッドストック品が格納されていた外箱
このデッドストック度はハンパじゃない。段ボールの外箱まで揃っている。1989年発売の、超マイナー端末なのにね!これはオドロキ以外の何物でも無い。

AgendAの内箱
外箱の段ボールを開けると、このようなスポンジ製の内箱が現れる。このパッケージ状態を見たことがある人は、おそらく皆無であろう。古い製品にしては、おそろしくシャレたパッケージングで、現代でも充分通用する。

内箱の構造
内箱は、このような2段構成になっている。上段にはAgendA端末本体が格納され、下段にはマニュアルやACアダプタ、ケーブル類が格納される。ちょっとやそっとの振動では壊れそうもない緩衝剤が入っているのは立派。

AgendA端末本体
これが伝説のPDAと言われたAgendA端末本体である。キーボードはQWERTY配列では無い。キーボードの上部と左側にある、総計5個の四角いパッドが、コードキーボード部分。ここに右手を置き、アルファベットの形状を模した押さえ方で文字入力を行う。

AgendA付属品一覧
デッドストック品だけのことはあり、付属品もほぼ完全に揃っている。特にマニュアルは貴重だ。コードキーボード入力方法について、詳細が記されている。このセットはMAC接続キットが同梱されている。筆者はマッカーぢゃないから、この部分については判らないし、判ろうとも思わない。。。。


<< Menu Page


Copyright (C) Studio Pooh & Catty
2001-2005