PSION Siena

 1996 年 9 月に、Psionが発売した Series 3a/3c の廉価版マシン。 極めて小型軽量であるため、外部ストレージであるSSDドライブが省略され内蔵 RAM のみとなっている。他のPsionマシンと同様に、OPL(Open Programming Language)を搭載しており、自己完結型プログラミングが可能な最小のマシンである。

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モデル名称Psion Siena
メーカーPsion Computers
CPUV30H 7.68 MHz(80C86コンパチ)
メモリ容量ROM:1MB、RAM:512KB
LCDディスプレイ240 x 160 dot バックライト付き
アクティブエリア65 x 44.6 mm
キーボードQWERTY 48キー+20 キー
I/Oポートシリアル(専用コネクタ仕様)
IrDAポート
本体重量180g(乾電池を含む)
バッテリー単四乾電池 2本
サブバッテリーリチウムボタン電池(CR1620)
PCカードなし
寸法(mm)150 (W) x 70 (D) x 18 (H)
OSEPOC OS(GUI)

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Psion Sienaのパッケージ
Psion社の超小型PDA、Sienaのパッケージ。本体にマニュアル、保証書が添付される。

Psion Siena #1
右側のバッテリーカバーの切れ込みがデザイン上のアクセントとなっている。この部分は別売の着せ替えカバーに換装することが可能だ。

Psion Siena #2
Psion社の他のシリーズと異なり、正方形に近いアスペクト比を持つ液晶画面と、その右側に配置されたキーパッドが特徴的。

Psion Siena #3
本体右側のボタンを押して、マシンを開いているところ。シリアルポートと赤外線インターフェースが見える。上部カバー内には電池が格納されているため、結構重い。

バッテリーカバーを取り外したところ
狭いスペースにメインバッテリーの単4乾電池2本とバックアップ用のCR1620ボタン電池を収納する。

Sienaの外部インターフェース
左側がシリアルコネクタ。3aと異なり平べったい形状の専用コネクタを採用しているが、これは3c、3mxと同型である。右側が赤外線インターフェースポート。そのさらに右側にはバッテリー開閉用の四角いボタンがある。

Sienaのキーボード
ゴム接点でクリック感が無いタイプのキーボード。キーピッチは11mmほどしかないため、高速入力には不向き。

PSIWin2のパッケージ
Windows PCと接続するためのキット。専用ケーブル、ソフトCD-ROM、マニュアルという構成。

Sienaのキーパッド
液晶画面の隣には、いわゆるテンキーパッドが設けられている。

PSIWin2を起動
PSIWin2をインストールし、MyPsionアイコンをクリックすると表示される画面。SienaのRAMドライブがMドライブとして現れている。

SienaのRAMドライブ
RAMドライブの内容を表示。ファイルのやりとりはWindowsのオペレーションと同様にドラッグ&ドロップで可能。

タスクバーに表示されるアイコン
PsionとPCとの接続状況がタスクバー上に表示される。上は接続されていない時で左から四つ目のアイコンは平らになっている。接続が確立すると下のようにアイコンがサインカーブのアニメーションとなる。

PSIMacのパッケージ
マッカーの方はこちらを用いる。マッキントッシュPCとの接続キット。

Siena用の外付けSSD
内蔵SSDコネクタを持たないSiena用に、外付けSSDが用意されている。ドライブ本体、ACアダプタ、マニュアルという構成。今となっては入手困難なレア・アイテムだ。

外付けSSDをSienaに接続
Sienaのシリアルコネクタを介して接続する。Series3c等で利用しているSSDをそのまま読み書きすることが可能。

Siena用着せ替えカバー
オシャレなSienaらしく、バッテリカバーを色々と替えて楽しむことができる。左からノーマル、マーブル、マット、ウッド。

Siena用日本語エディタJEditS
左側が恵梨沙フォントを使用するJEditS、中央がフォント14を使用するJEditS14。

JEditSの画面
恵梨沙フォントを縦倍角にして表示する。全角22文字x8行の表示が可能。

JEditS14の画面
全角14文字x9行の表示が可能。

OPL関連のアイコン
左側のアイコンが、OPLのプログラムエディタ。中央が実行時のランチャー。

OPLのプログラミング画面
OPLプログラムエディタでソースコードを編集。プロシージャ名「RegTime」を開いている。

RegTimeの実行画面
OPLのサンプルプログラム「RegTime」の起動画面。北京、モスクワ、パリ、ニューヨークの現在時刻が表示される。

Sienaエミュレータの画面
左上から時計回りに、起動画面、システムスクリーン、jeits14(14dot)、jedits(8dot)

Cyclone Driveの商品構成
FDD本体、ACアダプタ、専用接続ケーブル、ドライバFD、取説が含まれる。Psionの周辺機器としては、極めて珍しい製品だ。

Sienaに接続したCyclone Drive
SSDスロットさえ持たないSienaに、外付けFDDを接続するの図。小さなSienaと比較すると、Cyclone Driveの大きなこと!

Siena画面上のCyclone Drive
Siena上では、Aドライブとして認識される。デバイスドライバがインストールされると、Sienaの画面上の「IMG」アイコンに「Cyclone」が追加される。