PSION Organiser-I/II

Psion Organiser I
 Psionが 1984 年に発売した同社最初のPDA。CPUに日立製HD6301(0.92MHz)を採用し、4KBのROMと2KBのRAMを搭載している。液晶画面は、16文字(1文字8x5dot)x1行のキャラクタ表示である。記憶デバイスとして、DATAPAKと呼ばれるモジュールを搭載するスロットが2基搭載されていた。

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モデル名称Psion The Organiser
メーカーPsion Computers
CPUHD6301(0.92MHz)
メモリ容量ROM:4KB、RAM:2KB
LCDディスプレイ16文字x1行 ドットマトリックス表示
アクティブエリア
キーボード36キー
I/Oポートシリアル(DATAPAKスロット経由)
本体重量250g
バッテリー006P 9V
サブバッテリーなし
PCカードDATAPAK 2スロット
寸法(mm)142 (W) x 78 (D) x 29 (H)
OS

Psion Organiser II
 1986年に発売された、The Organiserの後継機種。CPUに日立製HD6303(0.92MHz)を採用し、ROM32KB、RAMはモデルにより8/32/64KBを搭載している。液晶画面は、Model CMとModel XPは、16文字x2行、1988年に発売されたModel LZ/LZ64は、20文字x4行のドットマトリックス表示となっている。DATAPAKスロット2基とシリアル接続用の特殊コネクタを備えている。

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Psion Organiser II CM(写真左)
モデル名称Psion Organiser II CM
メーカーPsion Computers
CPUHD6303(0.92MHz)
メモリ容量ROM:32KB、RAM:8KB
LCDディスプレイ16文字x2行 ドットマトリックス表示
アクティブエリア
キーボード36キー
I/Oポートシリアル(特殊コネクタ)
本体重量250g
バッテリー006P 9V
サブバッテリーなし
PCカードDATAPAK 2スロット
寸法(mm)142 (W) x 78 (D) x 29 (H)
OS

Psion Organiser II XP(写真中央)
モデル名称Psion Organiser II XP
メーカーPsion Computers
CPUHD6303(0.92MHz)
メモリ容量ROM:32KB、RAM:32KB
LCDディスプレイ16文字x2行 ドットマトリックス表示
アクティブエリア
キーボード36キー
I/Oポートシリアル(特殊コネクタ)
本体重量250g
バッテリー006P 9V
サブバッテリーなし
PCカードDATAPAK 2スロット
寸法(mm)142 (W) x 78 (D) x 29 (H)
OS

Psion Organiser II LZ/LZ64(写真右)
モデル名称Psion Organiser II LZ/LZ64
メーカーPsion Computers
CPUHD6303(0.92MHz)
メモリ容量ROM:32KB、RAM:32/64KB
LCDディスプレイ20文字x4行 ドットマトリックス表示
アクティブエリア
キーボード36キー
I/Oポートシリアル(特殊コネクタ)
本体重量250g
バッテリー006P 9V
サブバッテリーなし
PCカードDATAPAK 2スロット
寸法(mm)142 (W) x 78 (D) x 29 (H)
OS

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Psion The Organiserのカタログ
The Organiserの実物大カタログの表紙と裏表紙。カタログ内部にはポケットが設けられ、各機能を説明した短冊シートが入っている。

Psion The Organiserのパッケージ
元箱、取説一式が揃ったデッドストック。本体、8K DATAPAK、UTILITY PACK、ユーザーズマニュアル、保証書、UTILITY PACKのマニュアル、補足資料(2枚)という構成。

Psion The Organiser#1
保護カバーを開けたところ。保護カバーは簡単に取り外しができる。マットな黒で塗装された表面に小さなキーボタンが規則正しく並ぶデザインは、さすが大英帝国製。

Psion The Organiser#2
保護カバーを外したところ。ボタンタイプのキーが6x6のマトリックス状に整然と並ぶ。

Psion The Organiser裏面
DATAPAK用スロットが2つ設けられている。本体底面には、006P電池を収める電池室がある。2個並んだDATAPAKは、左がDATA用メモリ、右がUtility用プログラムROM。

DATAPAK
DATAPAKの形状は、The Organiser、Organiser II全シリーズで共通だ。ケースの丸い穴は、EPROM紫外線消去用の開口。DATAPAK内部のデバイスは、2732、2764といった汎用EPROMおよび若干のロジック回路。

The Organiserの液晶画面
電源投入直後の画面。16文字x1行のLCD画面に時計が表示される。

Calcアプリケーションの起動画面
UTILITY PACKがあれば科学技術計算も可能。このように数式を入力して最後にEXECUTEボタンを押すと解答が表示される。

Organiser-IIのカタログ(表面)
CM、XP、LZ(LZ64)の全3機種をまとめて紹介したOrganiserーIIの総合カタログ。内蔵アプリの紹介の他に、メモリパック、プログラムパック、PCとのリンクソフト、専用プリンタ等も掲載されている。

Organiser-IIのカタログ(裏面)
裏面には、CM、XP、LZ(LZ64)の機能比較一覧表が掲載されている。

Organiser-IIファミリ
左からCM、XP、LZ64。LZ64は、LZの内蔵メモリを32K→64Kにアップグレードしたバージョン。各モデルの外見上の相違は、液晶サイズと表面に記載されたモデル名称のみ。

各モデルの液晶画面
上段左がThe Organiser、右がCM。下段左がXP、右がLZ64。

Organiser-II表面
基本的なレイアウトは、The Organiser(初代機)と同一。ただし、キーボードの形状と本体の塗装色が異なる。キーボードは初代機よりも押しやすいが、ストイックなデザインの魅力は薄れてしまった。

Organiser-II裏面
2つのDATAPAKスロットと本体底面の電池室という初代機と同じデザイン。

専用の拡張スロット
初代機には無かった機能として、本体上部に専用の拡張スロットが設けられた。通常はスライド式カバーで覆われている。

Model XPの電源投入時の画面
Model CMとXPは、16文字x2行表示となっている。最初に表示されるのが、デフォルトのメニュー画面。全部で12個あり、カーソルキーで選択する。

Model LZ64の電源投入時の画面
液晶表示が拡張されたModel LZ64の起動画面。20文字x4行と大幅に改善されている。

Information画面(Model XP)
INFOメニューを選択すると、内蔵メモリとDATAPAKの使用量が横方向の自動スクロールで表示される。この機能はかなり便利だ。

Model XPの分解#1
このように内部は、2枚の基板で構成されている。下がメイン基板でCPUやROM、RAMが搭載されている。

Model XPの分解#2
CPUは日立製HD6303XF。その上に配置されたLSIは、LCDコントローラとキャラクタジェネレータ。その他に32KBのOTP EPROM、32KBのRAMなどが搭載されている。

LZ64の液晶上の漢字表示#1
柴隠上人 稀瑠冥閭守 (Kerberos)氏が開発中のOrganiser-II用日本語エディタ。単漢字変換で第一水準の漢字の入力が可能。

LZ64の液晶上の漢字表示#2
このマシンに漢字フォントを表示するには、空前絶後のテクニックを用いる必要がある。漢字が左右に分割されているのはその一端で、5x8ピクセルのカスタムフォントパタン領域二つで漢字一文字を表現しているのだ。

Model XP用の日本語エディタ#1
記事本文では紹介できなかったModel XP用の極小日本語エディタ「HaikuPad」。ハードウェア上の制約から、一度に全角4文字しか表示することができないが、単漢字変換による全角50文字までの日本語テキストの作成が可能。

Model XP用の日本語エディタ#2
HaikuPadの起動画面。現在のバージョンは、V5.2である。漢字フォントROM非搭載、内蔵メモリ32KBのマシン上で、JIS第一水準のソフトフォントを用いた日本語入力を実現している。ここまで来ると不条理を通り越して、常人には理解不能な離れ業だ。

Comms Linkの構成
Organiser-II用のPC通信キット。専用ケーブル、ソフト、ACアダプタ、マニュアルが含まれる。

Comms Linkのコネクタ部
Organiser-II上部のコミュニケーションポートに接続するコネクタ。まるで試作品を見ているかのような無骨な形状だ。

Comms Linkの接続状況
Organiser-II上部に設けられたI/F用コネクタに、専用ケーブルを差し込む。ACアダプタを接続すれば準備完了!

Link-Up PACKの構成
The Organiser用のPC接続キット。専用ケーブル、Linkソフトを内蔵したDATAPAK、マニュアルから構成されている。

Link-Up Cableの端部
まるでアマチュア工作を思わせる作りだ。DATAPAKからケーブルが生えているとでも表現すべきだろうか。

Link-Up Cableの装着状況
上のスロットはケーブル、下のスロットはLINK-UP PACKに専有される。ただし、LINKソフトをいったん本体にロードすれば取り外し可能。

Tera Termを用いた通信状況
Windows XP上でTera Termを起動し、The Organiserと接続しているところ。本来は、BASICのターミナルソフトウェアで通信を行う仕様だが、さすがにそこまではお付き合いできない。

Organiser-II用ACアダプタコネクタ
Organiser-IIのコミュニケーションポートに接続して利用するACアダプタコネクタ。最も単純なパーツである。

ACアダプタコネクタ接続状況
アダプタを介してAC電源からの給電を受ける。Organiser-IIのコミュニケーションポートは、様々な用途に利用可能である。

拡張バッテリユニット
Organiser-II用拡張バッテリユニット、DT/CELLPAKを装着。長さが倍近くになってしまうのが難点。

拡張バッテリユニットの制御基板
拡張バッテリユニットの制御基板は、Organiser-IIに何ら加工することなく装着することができる。

Comms Printer IIの構成
Organiser-IIの上部に、すっぽりとかぶせて利用するプリンタユニット。プリンタ本体、マニュアル、ACアダプタ、バーコードリーダという構成。

Comms Printer IIのメカ部
ロール紙収納カバーを外したところ。ドットインパクト方式を採用しており、1行あたり42キャラクタの印字が可能である。

Comms Printer II側面のコネクタ
側面には、ACアダプタとバーコードリーダとの接続コネクタが搭載される。反対側には、RS-232Cコネクタが実装されており、プリンタ装着時でもPCとのリンクが可能である。

Comms Printer IIの装着状況
Comms Printerを装着すると、このように極めて頭でっかちの形状となる。

Organiser-II Printerの元箱
Psion純正のOrganiser-II Printerの元箱。もうボロボロだが、一応レア物ということで写真を掲載しておく。

Organiser-IIの装着方法
このようにOrganiser-II Printerのトレイ部に本体を挿し込んで装着する。

Organiser-II Printerの使用状況
Organiser-IIを装着すると、プリンタ付きの端末装置といった外観になる。

Psion Datapak Formatter#1
Psion純正のDatapak Formatter。実は単なる紫外線消去装置なのだが、Psionのロゴが入っているのがポイント。

Psion Datapak Formatter#2
DatapakのEPROMをトレイに乗せて挿入し、紫外線消去を行う。

LEAP ELECTRONIC製EPROM ERASER
実用で使用するならば、こちら。秋葉原は秋月電子で購入したLEAP ELECTRONIC製のEPROM ERASER Model LER-121A。

RE/MTL611 Computer
Organiser-IIのOEM製品。本体形状はオリジナルと寸分違わないが、色が異なっている。Organiser-II LZをベースにした製品で、Flash Datapakが使用可能。

RE/MTL611の背面銘板
本体背面には銘板が添付されている。

Flash Datapak Utilitiesの画面
Flash Datapak用のユーティリティの起動画面。EPROMを用いた通常のDatapakと異なり、Organiser-II本体でフォーマットすることが可能である。

Flash Datapak
RE/MTL611に搭載されていたFlash Datapak。128KBの容量を持ち、Psion純正のフラッシュバックのOEMの製品である。

Organiser-II用メモリアダプタ
Psion用の怪しい周辺機器。何のことはない、Organiser-IIのメモリパックスロットに装着し、汎用のEPROMを使えるようにするアダプタである。

メモリアダプタの接続状況
Organiser-IIとは、このようにスロットを介して接続する。しかし無骨というか何と言うか...。すごい製品ではある。

メモリアダプタ上のEPROM
アダプタ部分には製造元の会社名が記載されるのみ。品名すらも書かれていない。まるでプロトタイプだ。

Psion Datapak Copier Mk-III
業務用の装置だけあって重厚長大な外観だ。鉄製の筐体で頑丈な造りである。

Datapakスロット
ずらりと並んだDatapakスロット。コピー先スロットは全部で8個搭載されている。

内蔵されているModel XP #1
制御用端末としてOrganiser Model XPが搭載されている(写真左)。右側の市販品のXPと比較するとキー周りの色が微妙に異なる。

内蔵されているModel XP #2
内蔵端末は、左側のレバーを押すことで取り外し可能。装置本体とはDATAPAK I/Fを介してケーブル接続されている。電源も専用のケーブルで供給されるため、端末には電池格納部分が省略されている。

装置前面のラベル
DATAPAK COPIER Mk IIIと記載されている。ということはMk IやMk IIも存在するのだろう。この装置は、アプリケーションメーカーでの利用を前提として開発されたものと思われる。

装置背面の銘板
シリアル番号は01056。おそらく56台目のマシンなのだろう。電源は英国仕様であるため、240V対応となっている。

装置背面
装置背面にはPCとのI/Fコネクタが設けられている。形状からしてRS-232Cシリアルコネクタとセントロニクスパラレルコネクタであろう。

Orgniser II Bumper Pack #1
Organiser II本体の上に被せるプロテクトギア。いわゆる「着ぐるみ」構造とでも言えるだろうか。防水、防塵、耐衝撃性に優れた強化服。

Orgniser II Bumper Pack #2
Pack下部に設けられたレバーを外すと、このようにPack全体がガバっと2分割される仕組み。

Orgniser II Bumper Pack #3
分割されたBumper Pack。左側のトレーにOrganiser IIを格納する。トレー内部には緩衝剤としてゴムシートが貼付されており、上部にはI/F用コネクタが設けられている。

Bumper Packカバー裏面
カバーはゴム状のボタンとなっており、内部に格納されているOrganiser II本体のボタンをカバー上から押すことが可能となっている。

Bumper Pack内部のI/Fコネクタ
Organiser II本体上部に設けられているI/Fコネクタに、この部分を突き刺して使用する。こうすれば、Packを装着した状態で、I/Fを使用することが可能になる。

外部I/Fの構造
Bumper Pack上部には、Organiser IIの通常のI/Fを、防塵・防水仕様のコネクタに変換するユニットが取り付けられている。PC等に接続する際には、このように専用のケーブルをコネクタに接続する。

Organiser IIの搭載状況 #1
前面を覆う防水パネルを取り付ける前の状態。

Organiser IIの搭載状況 #2
防水パネルを取り付けた状態。パネル上のキーは、いかにもヘビーデューティーな業務用といった雰囲気の色分けがなされている。

Organiser IIの搭載状況 #3
防水カバーに設けられた透明部分からOrganiser IIの液晶画面が少し奥まって見える。

Bumper Pack裏面の銘板
Bumper Pack裏面には、エンボスの銘板が付いている。1989年製造のもので、メーカーはS.E.S DATA SYSTEMSというところ。Made in U.K.である。

筆者宅のOrganiser-II
マトリックスIIリローデッドに出てくるエージェント・スミス並に増殖してしまったOrganiser-II。