謎ぱ〜機の種類

■謎パ〜機の種類                           

最後に、今まで発売されてきた「謎パ〜機」と呼ばれるマシンについて、簡単
に解説しておくことにする。各マシンのスペックについては、別紙スペック一
覧をご参考にして頂きたい。                      

・ATARI Portfolio                           
ATARI 社が 1989 年に発売した、パームトップパソコンの往年の名機。このマ
シンは、ATARI 社が自社で開発したものではなく、英国 DIP 社が開発したも 
のを Atari 社に OEM 供給した製品であった。IBM PC 互換アーキテクチャを 
採用し、OS も MS-DOS と互換性があったが、液晶画面の仕様が特殊であった 
ため、IBM PC 用ソフトウエアがそのまま動作するというわけではなかった。 
ヨーロッパでは、今もユーザーが多い(そうだ。)ジェームズ・キャメロン監
督の SF 映画「ターミネーター2」では、この ATARI Portfolio が、銀行の 
キャッシュディスペンサーをハックする場面で用いられている。      

・Poqet Computer Poqet PC                       
Poqet Computer Corporation が 1989 年に発売したパームトップパソコン。 
IBM PC/XT 互換アーキテクチャを採用しており、タッチタイプが可能なキーボ
ードや、CGA の液晶画面、PCMCIA Type-I スロットの採用等、現在のパームト
ップパソコンの基本的な仕様を取り込んだ、パームトップパソコンの原器とも
言える製品である。Poqet Computer Corporation はその後 Fujitsu Personal
System に買収されてしまい、Poqet PC のノウハウは、富士通のオアシスポケ
ットに踏襲されることになる。                     

・SHARP PC-3000                            
SHARP が 1991 年に発売したパームトップパソコン。SHARP 社製であるが、英
語版しかリリースされなかったため、日本での知名度は低い。このマシンは、
本来 ATARI Portfolio の後継機種、Portfolio2 として発売される予定だった
ものである。IBM PC 互換アーキテクチャを採用しており、OS には MS-DOS   
Ver 3.3 を ROM で内蔵していた。この製品は、見やすい CGA 液晶ディスプレ
イとタッチタイプが可能なキーボードを備えた、品質の高いマシンであった。

・HP95LX                               
HP が 1991 年 5 月に発売した、記念すべきパームトップパソコン。CPU に 
V20H(5.37MHz)を使用した IBM PC/XT 互換のマシンである。PCMCIA Type-I 
カードスロットを1基内蔵しており、MDA コンパチブルの液晶画面を搭載し、
OS には、MS-DOS Ver 3.22 を使用していた。このマシンは、英語版が発売さ 
れたが、日本語でメモを取ることが可能なフリーソフトの登場により、日本で
も非常に話題となった。                        

・HP100LX                               
HP が 1993 年 5 月に発売した、95LX の後継機種。HP95LX では、液晶画面が
MDA 互換であったため、CGA 画面を対象とした多くの IBM PC 用ソフトウエア
が動作しなかった。これに対して、HP100LX では、液晶画面に 640 x 200 ド 
ットの CGA 画面を採用した。これにより、グラフィックスの表示に互換性が 
出て、市販されている IBM PC 互換機用のソフトウエアが動作するようになっ
た。CPU には 80C186(7.91MHz)が用いられた。PC カードスロットが PCMCIA
Ver 2.0 となったため、メモリカード以外にも、モデムカードをはじめ、さま
ざまな PC カードが使用できるようになった。また、内蔵の PIM が大幅に機 
能強化され、システムマネージャと呼ばれる内蔵プログラム管理 OS上で、さ 
まざまなアプリケーションソフトが GUI 感覚で使用できるようになった。オ 
カヤシステムウエアからは、日本語化キットも発売され、HP100LX は日本でも
非常にメジャーなパームトップパソコンとしての地位を確立した。     

・HP200LX                               
HP が 1994 年 11 月に発売した、HP100LX の後継機種。基本的な構成は   
HP100LX と同等であったが、搭載 ROM 容量が増加し、内蔵アプリケーション 
ソフトも強化された。HP200LX は、その後、現在に至るまで、日本の代表的な
パームトップパソコンとして用いられ続けている。            

・HP1000CX                              
HP100LX をベースとし、HP 製パームトップの特徴ともなっていた、内蔵 PIM 
ソフトウエアを全部取り去った、極めてピュアな DOS マシンである。HP 製パ
ームトップシリーズの特徴ともなっていた、キーボード上のアプリケーション
アイコンに相当するものが、1000CX では省略されている。内蔵メモリは 1MB 
である。                               

・Instant Tech PTV-30                         
1993 年に、香港 Group Sense Limited 社から、Instant Tech ブランドで発 
売されたパームトップパソコン。PTP-20 とは、兄弟関係にある。PTV-30 は、
CPU に V30(7.16MHz)を使用した、極めてオーソドックスな作りの製品であ 
った。スピード的には、あまり高速ではなかったが、IBM PC との互換性は高 
く、また PCMCIA 拡張スロットも2基実装されていたため、拡張性にも優れて
いた。フリーソフトウエアによる日本語化も容易で、扱いやすいマシンであっ
たといえる。PC WAVE 本誌では、1994 年 9 月号にて、アストロビスタ氏が同
マシンを紹介している。謎パ〜機の古典的な製品であるとも言える。    

・Instant Tech PTP-20                         
PTV-30 と同じく、香港 Group Sense Limited 社から、Instant Tech ブラン 
ドで発売されたパームトップパソコン。このマシンは、PTV-30 と性格を異に 
しており、HP のパームトップを意識したデザインを採用していた。PTV-30 が
携帯性よりも拡張性を重視したのに対して、PTP-20 は、小型軽量を目指した 
機種であった。CPU に V20(14MHz)を採用していたこともあり、PTV-30 より
も動作は高速であった。日本でも通信販売で入手することができたが、残念な
がら日本での知名度は非常に低かった。                 

・Lexicomp LC-8620                          
HP 社製の 1.3 インチ 40 MB HDD、Kittyhawk を搭載した異色パームトップパ
ソコン。台湾 Lexicomp 社が製造したもので、1993 年末頃から市場に出現し 
はじめた。このマシンは、HDD を搭載したパームトップ機としてもユニークな
存在であったが、CPU に Chips & Technology 社製の 16 ビット CPU、F8680A
(7 / 14 MHz)を使用している点でも特徴的であった。F8680A は、Intel の 
8086 互換CPUであるが、処理速度的には 80286 相当の実力を持っている。
当時は、ストレージデバイスとしてのフラッシュメモリーカードがまだ高価で
あり、パームトップ機のような小型マシンで安価に大容量のメモリを搭載する
ためには、HDD が適していた。CPU が特殊であったため、フリーソフトによる
日本語化には時間がかかった製品である。                

・Tidalwave ME-386                          
台湾 Tidalwave 社が発売した、パームトップパソコンの代表的製品。このマ 
シンは、日本では秋葉原のショップでも販売されたこともあり、謎ぱ〜機の中
でもメジャーな機種となった。CPU に 80386SXLV(25MHz)を使用し、PCMCIA 
Type-II スロットを本体左右に2基搭載した本機は、IBM PC との互換性も高 
かったこともあり、非常に使いやすかったマシンである。このマシンは、Mini
Note とか Palm Book 、PS-3000等の製品名称で、各社から OEM 販売されてい
るが、違いは LCD の化粧パネルのロゴ表示程度で、基本的な内部構造は同一 
であった。こうした所も、謎ぱ〜機と言われる理由になっていた。CPU の処理
スピードもそこそこ高速であり、互換性も高かったため、多くの CGA 対応ゲ 
ームが動作した。                           

・Tidalwave PS-1000                          
台湾 Tidalwave 社が発売した、パームトップパソコン。CPU に V30(7.15MHz)
を使用しており、日本国内では 1992 年 10 月頃から姿を現している。タッチ
タイピングが可能なキーボードを持ち、大きな CGA ディスプレイを搭載して 
いたため、テキスト入力に適したマシンであった。            

・Tidalwave PS-3000                          
台湾 Tidalwave 社が発売した、ME-386 と同一のスペックを持つパームトップ
パソコン。                              

・Psion Series 3                           
英国 Psion 社が 1991 年に発売した PDA。Series 3 は、CPU に V30H(3.84M
Hz)を採用し、256KB の内蔵メモリを搭載したマシンであった。OS は、EPOC-
OS と呼ばれている独自仕様のものを採用していた。液晶画面には、240 x 80 
ドット、2階調のモノクロ液晶を使用している。             

・Psion Series 3a                           
1993 年 9 月に 英国 Psion 社より発売された、Series 3 の後継機種。CPU  
は Series 3 と同じ V30H(3.84MHz)であったが、内蔵メモリが 512KB、1MB 
2MB と拡張されており、液晶画面も 480 x 160 ドット、3階調(白/グレー 
/黒)の液晶を使用している。また、Psion Series 3a には、録音・再生機能
が付いている。8 ビットの DA コンバータと 13 ビットの AD コンバータが内
蔵されており、8 ビット 11KHz サンプリングで PCM 録音することが可能であ
った。                                

・Psion Series 3c                           
1996 年 9 月に、英国 Psion 社が発売した Series 3a の後継機種。Series 
3a のマイナーチェンジ版であり、CPU のクロックアップ(V30H 7.68MHz) と
バックライト付き液晶画面、赤外線インターフェスの内蔵等が施された。  

・Psion Siena                             
1996 年 9 月に、英国 Psion 社が発売した Series 3a/3c の廉価版マシン。 

・Psion Walkabout                           
英国 Psion 社が発売した、防塵、防水加工が施された業務用端末。基本的な 
アーキテクチャは Series 3c と同じであるが、液晶ディスプレイが 240×100
ドットのバックライト付きとなっている点が異なる。その形状も、他の Psion
シリーズと異なり、縦長の異様なものとなっている。           

・Psion Series 5                           
1997 年 5 月に、英国 Psion 社が発売した、新型 PDA。それまで 16 ビット 
版 EPOC OS を搭載してきた Psion シリーズであったが、この Series 5 から
は、32 ビット版である、EPOC32 が採用された。タッチタイピングが可能なキ
ーボードを搭載しているが、このキーボードは蓋をあけると迫り出してくると
いう凝った構造となっており、日本でも非常に話題となった製品である。オペ
レーションは、キーボードの他に、ペンでも行える。噂によると、完全日本語
版が開発中とのことであるが、日本語版 Series 5 が発売になれば、ヒットす
ることは間違いないであろう。                     

・GEOFOX Geofox One                          
GEOFOX 社が 1997 年 11 月に発売した、EPOC32 互換 OS (EPOC 32 Geofox  
Version)搭載のパームトップパソコン。この OS は、Psion Series 5 と互換
性がある。ポインティングデバイスとして、ペンの代わりにグライドポイント
を使用している。液晶画面は、Psion Series 5 よりも大きくなっており、視 
認性が良い。但し、キーボードはボタンタイプであるため、この点では Psion
Series 5 に軍配が上がりそうである。標準で PCMCIA Type−II カードスロッ
トを搭載しており、モデムカード等を利用できる。ネットワーク接続という点
では、Geofox One の方が優れていると言える。              

リストマーク 謎ぱ〜機の分類

リストマーク DOS/Cによる日本語化方法について Part1

リストマーク DOS/Cによる日本語化方法について Part2

リストマーク 専用ソフトウエアによる日本語化方法について

リストマーク 謎ぱ〜機のスペック一覧

リストマーク 謎ぱ〜機年表

リストマーク 代表的なパームトップ機の外形寸法表


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