リストマーク 正金アパート (2014年08月)

正金アパート

 このアパートの存在は知人を通して知った。JR京葉線八丁堀駅と東京メトロ有楽町線新富町駅の中間くらいの所、新大橋通り沿いに非常に古いアパートがあると言うのだ。その後、WEBで検索をかけてみると、件の物件は「正金(しょうきん)アパート」という名称であることがわかった。

 この情報を最初に得たのは、2011年の暮れ頃だった。いつか訪問しようと思っていたが、そのまま忘れてしまった。先日、ふとしたことで思い出し、現在もあるのだろうかとWEB上で調べてみたら、どうやら解体される模様だとの記事が掲載されていた。

 遅れ馳せながらとさっそく取材に出かけたが、時既に遅し。1階部分にあった飲食店は全て閉店となり、アパート入り口は固く閉ざされてしまった後だった。2014年06月頃までは道路沿いの飲食店が経営していたようであることから、閉鎖したのはつい最近のことだったのだろう。

 正金アパートは1931年(昭和6)に竣工した、鉄筋5階建ての民間アパートだった。関東大震災後の復興支援として建設された同潤会アパートと同時期の建物であり、造りも同潤会アパートに倣った部分が多かったそうだ。同潤会アパート群は、既に全て解体されてしまったが、この正金アパートはその後も現役で生き残っていた。しかし、老朽化や耐震基準の問題があり、ついに限界となったようだ。83年間、良く残っていたものだ。

 正金アパートは、立地が抜群だけのことはあり、ブログでも多数紹介されている。しかしなぜか日本語ウィキペディアには掲載されていないようだ。古いアパートであることは確かだが、良く整備されてきており、外観を見る限りまだまだ使用できそうな感じである。窓には小さい庇と湾曲した手摺がついており、アパート5階裏側には、小さいながらもバルコニーが設置されていた。

 解体工事がいつから始まるのかは不明である。また本当に解体が決まったのかも、確たる情報が無いので何とも言えない。リニューアルされるということも考えられるのだが、極めて難しいだろう。

 またひとつ、歴史的な建築物が姿を消すことになりそうだ。


正金アパートの位置。

正金アパート出入り口。

正金アパート出入り口。一見現在も使われているように見えたが、ロックされていた。

正金アパートの新大橋通りに面した部分。

アパートの角に残っていた手動式ポンプ。

正金アパートの裏口。横の円形窓がおしゃれ。

正金ビルの裏側。ビルに隣接しているので、空間がほとんど無い。



一階に有った飲食店の跡。ストリートビューでは居酒屋が入っていたようだ。

一階の店舗跡。

一階に有った飲食店の跡。ストリートビューではイタリア料理店が入っていたようだ。

一階の店舗跡。

正面出入り口のガラス戸越しに撮影したアパート内部。ご覧の通り、良く整理整頓されており、キレイである。まだまだ現役として使える。

アパート裏側にあった、おそらくゴミ格納場所と思われる扉。

アパート裏側にある非常階段を見上げる。

アパート裏側にあるアバンギャルドな非常階段。

アパート裏側の五階部分には、小さいながらもテラスが設けられている。

非常階段を見下ろす。

アパート裏口。入居者か、もしくは訪問者の落書きがあった。

新大橋通りから見た正金アパート。





新大橋通り交差点から見た正金アパート。(動画)



正金アパート周囲。(動画)




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