リストマーク 向ヶ丘遊園モノレール跡(2003年03月)

写真0:向ヶ丘遊園駅前のモノレール跡 #1


写真1:向ヶ丘遊園駅前のモノレール跡 #2


写真2:向ヶ丘遊園駅前のモノレール跡 #3

 向ヶ丘遊園モノレールは、小田急小田原線向ヶ丘遊園駅と向ヶ丘遊園正門前を結ぶ、全長約1.1kmのモノレールである。現在は廃線となっており、モノレールの撤去作業が始まっている。この区間は、かつて豆汽車が走っていたそうで、開業は昭和2年であった。その後、豆汽車の路線に沿い、昭和40年にモノレールが施設された。ところが、平成12年(2000年)2月に、モノレールの台車に致命的な欠陥が発覚、改修のための費用が捻出できないことから、2000年12月1日をもって廃線となる。また、向ヶ丘遊園自体も、平成14年(2002年)3月31日に閉園となった。

住所では神奈川県川崎市多摩区東生田1丁目、Mapion上での位置は下記URLとなる。

http://www.mapion.co.jp/c/f?el=139/34/14.085&scl=20000 &pnf=1&uc=1&grp=all&nl=35/36/37.665&size=500,500

 向ヶ丘遊園のモノレールについては、鉄道マニアを始めとして、多くの方がWEB上に情報を掲載している。平成13年3月には「さよなら見学会」も開催され、多くのファンが詰めかけたそうだ。モノレールの方式は「ロッキード式」と呼ばれるタイプで、タイヤを使った羽田モノレールとは構造が異なっている。モノレールの軌道上には、鉄のレールが1本施設されており、この上を鉄輪を駆動して走行していたものだ。このロッキード式モノレールは日本国内でも珍しく、向ヶ丘遊園と姫路市の2ケ所でしか用いられた無かったそうである。

 平成12年に廃線となったモノレールであるが、平成14年8月1日〜平成16年9月30日の工期で取り壊し作業が開始された。今回取材した時は、取り壊し工事が開始されてから約8ケ月経過した段階であったが、すでに向ヶ丘遊園駅前と向ヶ丘遊園正門前の駅舎は跡形も無く取り壊されており、モノレールの軌道も約1割り程度が撤去された後だった。それでも、まだ軌道の多くは残っており、かつての路線を偲ぶことができた。おそらく、今後急ピッチで軌道の撤去作業が行われ、年内には無くなってしまうものと思われる。

写真3.向ヶ丘遊園駅入り口付近の交差点にあるモノレール軌道。左が向ヶ丘遊園駅側。この辺りは、軌道が部分的に撤去され始めていた。


写真4.府中街道との交差点に当たる稲生橋交差点付近の軌道。手前後ろ側が向ヶ丘遊園駅、向って左側が向ヶ丘遊園正門方面になる。交差点に架かる部分も、一部撤去が開始されていた。


写真5.同じく稲生交差点から向ヶ丘遊園駅方面を望む。軌道はここでかなりの角度で右折していたはずである。軌道に沿って流れる川は、二ケ領用水(新川)。交差点付近の歩道橋の上から撮影したもの。


写真6.稲生交差点から府中街道沿いに向ヶ丘遊園地方面を望む。二ケ領用水(新川)に沿って軌道が延びている。良く見ると、軌道上にはかなりのアップダウンが設けられている。手前では、軌道撤去のための工事が開始されている。


写真7.撤去工事現場の風景。住宅地の中でコンクリート製の軌道を外して行くのは、なかなか大変な作業であると思われる。この写真のように、軌道の下側に押さえの鉄骨を設け、接合部分から軌道を外して撤去するようだ。


写真8.住宅地内を行くモノレール跡。本村橋交差点の手前の風景である。この辺りはまだ撤去作業が行われていなかった。


写真9.本村橋交差点のモノレール。正面が向ヶ丘遊園地方向である。モノレールの軌道そのものはそれほど大きくは無いのだが、交差点を跨ぐ鉄骨はとても大きく頑丈だ。


写真10.本村橋交差点を渡ると、閑静な住宅街に入る。およそ2階レベルくらいの高さをモノレールが通っている。マンションや住宅の目と鼻の先の距離だ。川沿いのこの道路は、散歩にも良さそうな雰囲気だった。しかし、、、、ちょっと川が臭ったな。。。。


写真11.向ヶ丘遊園正門前駅付近の風景。歩道橋は既に使用できなくなっていた。モノレール軌道は、ここで道路を跨ぎ、正門駅へと入っていたのだが、駅舎そのものは既に取り壊されてしまい、無くなっている。モノレール軌道の支柱番号に注目。小田急向ヶ丘遊園駅を「1」番でスタートし、ここでは「61」番となっている。


写真12.使われなくなった歩道橋。看板によれば、この歩道橋は平成14年4月6日午前10時に閉鎖されたそうである。それにしても、時間まで指定してあるとは細かいな。


写真13.向ヶ丘遊園正門駅前のモノレール軌道。道路と交差し、すぐ左側が向ヶ丘遊園正門駅となっていた。


写真14.取材時に残っていた向ヶ丘遊園正門前側の最後の支柱。道路を跨いだところで、軌道は終わっていた。


写真15.向ヶ丘遊園の正面入り口。開業時には「花の大階段」と呼ばれていたところだそうだ。右側には遊園地に向って延々と伸びるエスカレーターが見える。既に立ち入り禁止区域となっていたが、ここはまだ撤去されていなかった。


写真16.モノレール支柱に備え付けられた街灯のアップ。


写真17.小田急向ヶ丘遊園駅付近にある、軌道が取り外された後の支柱。ロッキード方式の特徴である鉄のレールが見える。


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