リストマーク 交通博物館跡 #1(2006年08月)

交通博物館正面

 ここに掲載する一連の写真は、万世橋近くにあった交通博物館の解体過程を撮影したものだ。交通博物館の開設は1921年のことであったが、当時は東京駅の神田寄り高架下に設置されていたそうだ。関東大震災による焼失後、1936年4月25日に、旧万世橋駅舎後の敷地を利用して建てられた。以後長年に渡り親しまれてきたが、展示スペースが手狭になったことと建物の老朽化により、2006年5月14日に閉館する。閉館時には、マニアが集まり、大変な賑わいになった。

 筆者も小学生の頃、良く行ったもので、思い入れがある。そのようなこともあり、閉館後も近くで打ち合わせ等がある時には立ち寄って、解体の様子を写真に納めていた。ここに掲載した写真は、2006年8月2日に撮影したものだ。閉館3ケ月後ということもあり、まだ解体作業は始まっておらず、閑散とした佇まいだった。かつて入場券を発売していた券売機があった場所には、以下のお知らせが掲載されていた。

(以下引用)
 長い間ありがとうございました。開設以来3,000万人を超える方々にご来場いただきましたが。5月14日を最後に閉館し、1921(大正10)年東京駅北側に鉄道博物館が開館して以来85年、1936(昭和11)年にこの万世橋の地に移ってから70年の歴史に、いったん終止符を打つことになりました。長年にわたる皆様のご愛顧とご支援に心からお礼申し上げます。2007(平成19)年10月、さいたま市大宮で「鉄道博物館」として再出発いたします。2006年5月 交通博物館。
(以上引用)

 以降、2009年頃までは、この状態が続く。

 2011年現在、同地は「神田万世橋ビル(仮称)」として、地上20階、地下2階建てのビルが建設中である。現在はもう残っていないが、Google Map上での位置は下記の通り。

東京都千代田区神田須田町1-25













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