■ FIAT 500L Overhaul #25■

ガソリンタンクが大変なことになっていた件!


写真1.ガソリンタンク裏側に出ていた錆!
取り外したガソリンタンクを再塗装すべく、軽くブラストをかけたところ、実は大変なことになっていた。ナント!裏側に錆が出ていて、今にも穴があくところだったのだ。。。


 ところで、今回のオーバーホール・パートIIでは、予期せぬアクシデントというかサプライズが待ち受けていた。筆者の500のガソリンタンクは、見た目はキレイで特に問題は無さそうであったが、全塗装を期にガソリンタンクも再塗装することにした。結果的にはこれは大正解であった。というのは、再塗装のためタンクにブラストをかけたところ、裏面に盛大に錆が発生していたのが発見されたからである!

 これはかなり危機的な状況だったそうで、塗膜一枚で防いでいた、と言っても過言では無いくらい、アブナイ状況だったそうだ。まさに首の皮一枚でつながっていたというか・・・おそらく、ガソリンタンクの裏面とフロントラゲッジ表面との間に水が溜まり、錆を発生させていたものと思われる。こればかりは、タンクを外してみないと判らない。

 いずれにせよ、大事に至ることなく発見されたのは幸運としか言いようが無い。もし塗膜が破れガソリンが漏れて、引火でもした日にゃ、それこそ目も当てられないというものだ。この記事を読まれている500のオーナーさん、燃料系は非常に重要な部分です。一度タンクを外して、裏側をチェックされることをお奨めします。

 さて、タンクの修理であるが、この錆の浮き上がった部分を切り取って、板金で貼り直すという、大変手間がかかる作業となった。タンクは上下2分割されているので、下部のみをすげ替えれば良いと思うかもしれないが、接合部分からガソリンが漏れてくる可能性があるので、お奨めできないとのこと。結局、職人さんの手作業で板金修理することとなった。

写真2.ガソリンタンクの裏側
あちこちに錆が浮き出ていることが確認できる。かなり危険な状態であった。大事に至る前に発見できたのは大変幸運であったと言えるだろう。

写真3.錆の細部
このように、細かいツブツブのような凹凸が出来てしまっている。一部はタンクの塗膜一枚でかろうじて保っていたところもあったようで、きわどい状況だった。


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取材協力
オンタリオSSさん


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