■ FIAT 500L Overhaul #5■

エンジン全パラ!(その3)


写真1.タイミングチェーン
タイミングチェーンカバーを外したところ。ロックワッシャーで固定された、4個のカムスプロケットのボルトが見える。チェーンそのものは6年前に整備を受けているはずで、痛みや汚れはほとんど無い。


 いよいよエンジン全バラ行程も終盤にさしかかる。最終的にクランクケース内部を空っぽにすべく、ピストンやクランクシャフト、カムシャフトを順次取り外して行く。初めてその姿を現したピストンとコンロッドは、かなりオイル焼けを起こしていたが、Y口J郎氏曰くそれほどひどい状態では無いそうだ。しかし、真っ茶色に日焼けしたピストンとクランクシャフトは、初めて見る者の目にはかなりくたびれて写る。おそらくこの個体、ここまで分解されたことは、製造後34年間1回も無かっただろう・・・・

写真2.タイミングチェーンカバーの裏面
こちらもご覧の通り、こんがりオイル焼けしていかにも美味しそうな色を出している。
ヽ(´ー`)ノ 向かって右側がクランクシャフト、左側がカムシャフト側だ。カムシャフト側にはオイルポンプが搭載されており、カムシャフトの回転によって駆動される。


写真3.取り外したタイミングチェーン
4個のロックワッシャーによって強固に固定されていたスプロケットを外して、チェーン部分を分解したところ。

写真4.タイミングチェーンを取り外したクランクケース
クランクシャフトはスプロケットがはずされた状態になっている。これより、ピストンを取り外した後、クランクシャフトとカムシャフトを抜き去る作業を実施する。

写真5.クランクシャフト等を外す前のクランクケース外観
ようやくここまで来ました。。。。残りはあと少し。先ずピストンシリンダーとピストンを取り外す作業を行う。

写真6.ピストンご光臨!!!
クランクシャフトからコンロッドを取り外し、ピストンをシリンダーより抜き去る。またシリンダーもクランクケースから取り外す。ようやくピストンの全貌が現れる!マンセー!!!(´D`)ノ かなりのオイル焼けを起こしているが、それほどヒドイ状態では無いとのこと。今回はボアアップを行うので、このピストンは使用しない。でも、記念にもらって帰ることにしている。

写真7.ピストンとコンロッド
取り外したピストンとコンロッド。結構焼けてます。ピストンリングは割れも無く無事とのこと。開けてびっくり、といったようなことは、今回起こらなかった。。。これはこれで良かったのだが、ドラマチックな展開ぢゃねえなぁ・・・・(;´Д`)

写真8.クランクケース内部
クランクシャフトとカムシャフトがまだ付いた状態。これからこの2大シャフトの抜き取り作業が始まる。結構コツがいる作業のようだ。

写真9.クランクシャフトとメインベアリング
あっという間にクランクケースからクランクシャフトが分離。焼けてはいるものの、まあキレイな状態。上の2個のパーツは、メインベアリングとハウジング。

写真10.クランクシャフト取り外し
最後に、クランクシャフトを分離する。既にとりはずされているピストン、シリンダーと共に仲良く記念撮影の図。

写真11.クランクケースの内部
全ての部品を取り外した後の、クランクケースの内部。オイル焼けと汚れでベトベトの状態だが、これをウェットブラストするとアラ不思議!新品同様になると言う。。。どう処理されてくるか、タノシミ。 ヽ(´ー`)ノ

写真12.クランクケース外観 #1
ほぼ作業終了したクランクケース。

写真13.クランクケース外観 #2
これにて本日の作業は終了!お疲れさまでした!!


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取材協力
オンタリオさん


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